2020.3.5 12:00

【竿々学々】一つテンヤ・マダイ、千葉県・飯岡沖で絶好調!2桁釣果連発

【竿々学々】

一つテンヤ・マダイ、千葉県・飯岡沖で絶好調!2桁釣果連発

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竿々学々

 ――師匠、釣果欄を見ていて気が付いたんですが、千葉・飯岡沖の一つテンヤ・マダイだけが、ずっと好調に釣れていますよね。どうしてなんですか。

 「ほほう、気が付いたか。一時は茨城の常磐地区から千葉・外房の大原沖まで広範囲で好調に釣れていたが、ここに来て、明らかに飯岡だけが飛び抜けて釣れているよな」

 ――父に聞いたら、『師匠に聞いてこい』と言って教えてくれなかったんですよ。どうしてですか。

 「さすがに父君、よくご存じだ。ちょっと微妙な問題が絡んでいてな。結論から言えば、飯岡と他の地区との最大の違いは餌のエビだ」

 ――えっ、一つテンヤ・マダイの餌は、冷凍の赤エビですよね。

 「普通はそうだし、去年まではどこでも冷凍エビを使っていたんだ。しかし、昨年から飯岡では、自前でエビを曳いて確保する船宿が出てきて、飯岡だけは活きエビを使っているんだ」

 ――へ~、そういうことなんですか。でも、生きたエビでもハリに付ければすぐに死んじゃいますよね。そんなに違うんですか。

 「ものすごく食いのいい時なら、冷凍エビでもガンガン食ってくることはあるが、ちょっとでも食い渋った時には、『天と地ほど違う』といえば、少しオーバーだが、相当な差が付く」

 ――でも、そんなに違うなら皆さんエビを曳けばいいじゃないですか。

 「それがそんなに簡単な話じゃないんだよ。その昔は、エビを曳いてくれる漁師がいて、簡単に入手できたんだが、今じゃそうした漁師は皆無に近い。それは千葉だけじゃなく、その昔は東京湾にも活きエビを提供してくれる漁師がいたんだが、今じゃ全くと言っていいほどいない。東京湾の“エビ・スズキ”の船が無くなってしまったのもそのせいだ。今じゃ、やるならサイマキ(小型クルマエビ)を買ってこなきゃならないからな」

 ――飯岡なら活きエビが潤沢に使えるんですか。

 「いいや。実は結構な費用が掛かる。定量(10匹前後)は乗り合い料金の中に含まれるが、それ以上は1匹100円前後で買うことになる。それでも採算を考えれば全く合わないそうだ」

 ――それじゃあ、大事に使わなきゃ罰が当たりますね。

 「そういうこっちゃ」

 ――でも、あれだけ釣れていれば魅力的ですよね。父が師匠を誘ってこいって言っていました。

 「確かにな。あれだけ釣れれば行く価値はあるな。父君の都合を聞いておいてくれ」

 ――はい。分かりました。