2020.3.5 05:00

【甘口辛口】やることなすこと支離滅裂 世界から白い目で見られ“逆鎖国状態”になりつつある日本

【甘口辛口】

やることなすこと支離滅裂 世界から白い目で見られ“逆鎖国状態”になりつつある日本

 ■3月5日 トランプ米大統領が新型コロナウイルスによる米国への出入国制限で「日本も対象として検討している」と衝撃発言した。世界保健機関(WHО)も「最も憂慮される国」の一つとして日本を名指しした。ドイツのブンデスリーガでは日本人団体客が締め出されるなど、世界から白い目で見られ“逆鎖国状態”になりつつある。

 国内では小中高校などが全国でほぼ一斉に休校に入った。しかし、10代の若者たちの街、原宿の竹下通りには家にじっとしていられない子供たちが遊びにきたり、極力避けるべきカラオケ店や映画館に入るグループもいるという。何のための休校なのか分からない。

 突然の休校で給食の牛乳を供給する酪農家が悲鳴を上げ、給食業者も食材をやむなく廃棄したという。共働きの保護者たちの困惑も想像通りだ。場当たり的な対策の理不尽さは、外出を控えろといわれた若者たちも見透かしている。「本当に若者が感染の元凶といえるデータはあるのか」「感染を阻止できなかったツケを若者に回すな」と反発するのも無理ない。

 医療現場ではマスク不足で医師らが音を上げている。国が製造販売業者からマスク約400万枚を買い取り配布を決めたが、医療関係優先ではなく北海道北見市などの家庭が最初だ。1918年に世界的に大流行したスペイン風邪では医師らの感染から医療体制が崩壊し感染に拍車をかけた。その二の舞いだけは避けたい。

 やることなすこと支離滅裂。こうなったら10日なら10日と限定して外出自粛を徹底し「これだけ違う」とデータを示せないか。経済が一時停止しても、その先の再生につなげるための我慢のしどころ、と国民は納得するのではないか。 (今村忠)