2020.3.1 05:00

【甘口辛口】休校要請も子供たちが家に閉じ籠もっているとは思えない 羽を伸ばせる安全な“逃げ場”作るのも大人の役目

【甘口辛口】

休校要請も子供たちが家に閉じ籠もっているとは思えない 羽を伸ばせる安全な“逃げ場”作るのも大人の役目

 ■3月1日 梅が散り始め、桜が恋しくなるきょうこの頃。その隙間を埋めるように、ジンチョウゲが小欄の自宅近くの沿道でも咲き始めた。甘く品のある香りに毎年、春の訪れを感じ、柄にもなくうっとりする。が、今年はジンチョウゲのそばを歩いても、うっとりも束の間、うっとうしい気分は晴れない。多くの人も同じだろう。

 感染の拡大する新型コロナウイルスに対する恐怖が、頭から離れないからだ。せめて小まめな手洗いと帰宅してからのうがい、バランスのいい食事を心がけ、人の多い場所はできる限り避けている。電車で座れないときもつり革にはつかまらず、エスカレーターのベルトにも触らない。自分の身は自分で守っているつもりだ。

 が、特効薬がなく、すぐには製造できない。ここまで広まると、感染したら仕方がないという気持ちもどこかにある。そんな中、政府が先月28日、全国すべての小中高校などに臨時休校を要請。そこまでするのかと驚いた。多くの学校が従う見込みで、2日から現時点では最大1カ月近い休校となる。

 児童生徒たちは当面、自宅で勉強や遊びを強いられる。-というのは表向きで、エネルギーあふれる子供たちが、家に閉じ籠もるとは思えない。校庭も開放しないのかと思った矢先、近くの小学校の校庭で先月29日朝、地元の軟式野球クラブの小学生たちが、いつものようにハツラツとプレーしていて、ホッとした。

 スポーツは免疫力アップにつながる。すべて禁止は得策ではない。大人だってジンチョウゲの香りぐらい楽しみたいのと同じ。きちんと健康管理や衛生指導をしつつ、子供が羽を伸ばせる安全な“逃げ場”を作るのも、大人の役目ではないか。(森岡真一郎)