2020.2.26 05:00

【甘口辛口】国の打つ手は後手、しかも悪手ばかり 新型コロナ基本方針発表も危機感は感じられず

【甘口辛口】

国の打つ手は後手、しかも悪手ばかり 新型コロナ基本方針発表も危機感は感じられず

 ■2月26日 「これから1、2週間が瀬戸際」と感染症の専門家会議が警鐘を鳴らした。新型コロナウイルスがどんどん広がるか、何とか抑制できるか。会議を受け政府は基本方針を発表したが、「外出の自粛要請」「テレワーク、時差出勤の推進」など考えられた範囲内で肝心の検査、治療態勢までは言及せず“瀬戸際”の危機感は感じられなかった。

 一方で教職員や生徒の感染が相次いでいることで、感染者が出た学校だけでなく感染者がいなくてもその地域全体の学校を臨時休校にすることが可能と萩生田文科相が方針を示した。こんな当たり前のことが“果断な処置”に見えるほど国が打つ手は後手後手。それも形勢を損なう悪手ばかりで医療現場を混乱させている。

 東京都内では1週間近く39度の高熱に苦しむ男児が「検査の条件に合わない」と保健所の段階で拒否されているという。この期に及んでも渡航歴、濃厚接触歴と「湖北省縛り」だ。厚労省によると「市中感染はまれなケース。検査件数が不足しているという認識はない」と、専門家会議でも議論にならなかったとか。開いた口がふさがらない。

 この感染スピードでは明日はわが身と腹をくくらざるをえないが、その前に検査件数を増やせないなら理由を明確にしてもらいたい。もし財源が厳しいなら、復興特別税のように1人1000円でも新型肺炎特別税を徴収したらどうか。

 もう一つ。保健所などに設置された「帰国者・接触者相談センター」というわかりにくい名称も変え頃だ。何を聞いても答えはお役所仕事のイメージが強すぎる。「コロナウイルス相談センター」として、せめてこの難敵と一緒に戦おうという姿勢を込めてほしい。 (今村忠)