2020.2.16 05:00

【甘口辛口】NHK桑子アナに親近感 知ったかぶりをしない深堀り姿勢こそ魅力

【甘口辛口】

NHK桑子アナに親近感 知ったかぶりをしない深堀り姿勢こそ魅力

特集:
女子アナ

 ■2月16日 小欄が新人記者だった30年以上前。大先輩から「お前の記事には誠意がない」と一喝された。心あたりがあっただけに、ぐうの音(ね)も出なかったのを覚えている。丹念に取材して疑問点を解消した上で、分かりやすく書け-という当然の指摘だった。今は曲がりなりにも先輩の教えを守っている…つもりだ。

 そのせいか、誰もが抱く疑問をそのままにしないテレビキャスターには、ひときわ親近感を覚える。女性では、平日午後9時からのNHK「ニュースウオッチ9」のキャスターを務める桑子真帆アナウンサーが群を抜く。新型コロナウイルスの報道でも、専門家や取材記者に素朴な疑問をテンポよくぶつけている。

 過去には平昌五輪や紅白歌合戦で思わぬ言い間違いのポカもあったが、それも、ご愛嬌(あいきょう)。テレビ出演者にありがちな妙なプライドもない。それは多分、過去に「ワラッチャオ!」で共演した子供たちの素直さや「ブラタモリ」で組んだタモリの博学多才に触れたことも、謙虚さの下地になっているのではないか。

 バツイチ独身の32歳。現在は大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・0)の最後に流れる「大河紀行」の語りも担当する。ひと昔前、テレビ界にまことしやかに流れていた女子アナ30歳限界説をぶっ壊して余りある。フリーで活躍するNHKの先輩、有働由美子(50)の抜けた穴をしっかり埋めてもいる。

 桑子アナは3月30日から朝の番組に異動。「-ウオッチ9」から「NHKニュースおはよう日本」の平日メインキャスターとなる。明るい性格と美貌もさることながら、知ったかぶりをしない深掘り姿勢こそ魅力。その点はぜひ、堅持してほしいものだ。 (森岡真一郎)