2020.2.13 12:00

【竿々学々】東京湾のイシモチ(シログチ)が絶好調!良型中心に束釣り(100匹以上)も!

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東京湾のイシモチ(シログチ)が絶好調!良型中心に束釣り(100匹以上)も!

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 ――師匠、東京湾でイシモチ、じゃなかったシログチですよね。絶好調らしいですね。

 「東京湾で釣れているのは、99%シログチなんだが、昔からイシモチの呼び名で通っているから、イシモチでいいんじゃね~か。一時はスポーツ新聞の表記もシログチで統一されていたが、船長たちの要望もあって最近は、釣り物としてはイシモチと表記するようになったようだ」

 ――そういえば、スポーツ新聞の釣果欄には、イシモチって書いてありますね。じゃあ、今後はイシモチってことでお願いします。

 「おお、そうしよう。そのイシモチ、お前の言う通り、ここにきて絶好調になってきた。一時は釣果が落ちていたが、このところベテラン勢が本気で釣れば、束釣り(100匹以上)もそれ程難しくなくなっているからな」

 ――以前、師匠から聞いたんだと思うんですが、イシモチって蒲鉾の材料として昔から使われている魚でしたよね。

 「おお、その通りだ。蒲鉾だけじゃなくて薩摩揚げなんかの練り物の材料として知られた魚だ」

 ――イシモチを材料にした練り物は、かなりの高級品でしたよね。

 「ああ、練り物の材料の魚としては、“上々の魚”というイメージはあるな」

 ――父に聞いた話では、以前は東京湾のイシモチといえば、誰にでも簡単に釣れたお魚で、ビギナーや子供にも数釣りが楽しめたそうですね。

 「その通りだ。元来、練り物の材料として重宝されたのも大量に入手できるということも、大きな理由だったと聞いている」

 ――それがいつの頃からか釣果がガタ落ちになってしまったそうですね。

 「ああ、1980~90年代になると、魚の値段が急騰してイシモチも“一山いくら”で売られていたのが、スーパーや鮮魚店で“1匹いくら”で売られるようになり、東京湾の職漁船が、底引き網で文字通り一網打尽で獲り出して、アッという間に魚影が激減した」

 ――へえ~、そんなことがあったんですね。

 「その後、東京湾の職漁船も徐々に少なくなり、イシモチの魚影も徐々に復活してきたってわけだ」

 ――最近の釣果を見ていると、私にも50、60匹は釣れそうな気がするんですが…。

 「おお、船長の指示ダナさえ守れば束釣りも可能じゃね~か。実はイシモチは、三枚におろして中骨を取り、鱗をきれいに引いて皮を残し、シャブシャブで食べても相当うまい。俺の感覚では、シロギスと遜色ない味だと思うがな」

 ――イシモチのシャブシャブですか。

 「練り物を作るのもいいが、一度シャブシャブを試してごらん」

 ――分かりました。しっかり釣ってきてやってみますね。

 「おお、俺にもごちそうしてくれ」

 ――はい。分かりました。