2020.1.23 12:00

【竿々学々】新島沖のキンメダイ、条件さえよければ好調!50センチオーバーの大型も顔を出す

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新島沖のキンメダイ、条件さえよければ好調!50センチオーバーの大型も顔を出す

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 ――師匠、もうずいぶんとキンメダイを食べていないんですが、久しぶりに行きませんか。

 「さては父君に頼まれたな」

 ――バレました。

 「お前がキンメを食べたいと言うのは分かるが、釣りに行きたいとは言わんだろう」

 ――その通りです。私、あの大掛かりな深海釣りってどうも苦手なんですよ。

 「何言ってんだ。昔の手巻き時代に比べたら現在の深海釣りなんかどうってことはない。昔はPEラインなんてものは無いから太いテトロン糸を使い、ウインチみたいな大型リールで釣っていた」

 ――父にも聞いたことがあります。糸への水の抵抗が大きいので、潮の速い時なんかは、水深300~400メートルでも500メートル以上糸が出ちゃうそうですね。

 「ああ、その通りだ。俺は最大、水深400メートルで700メートル出ちまったこともあったからな」

 ――仕掛けを入れるのも大変だったそうですね。

 「今では1組1組に餌が付いたキットがあって、1回1回“使い切り”方式でやっているが、その頃は船縁に餌を付けたハリをズラリと並べてエイヤッ!で放り込んで、回収した仕掛けから魚を外し、再び餌を付けて船縁に並べるってやり方だったからな」

 ――その頃って何回くらい投入していたんですか。

 「多い時で4、5回、通常は3回やるとヘトヘトだったな。何たって500メートル以上を手巻きで上げてくるんだからな」

 ――確かにそんなお話を聞くと、現在の深海釣りは“天国”ですね。昔の釣り方では、とても私なんかじゃ務まりませんが、今なら私にもできますものね。

 「そう言うこっちゃ。PEラインの登場でキンメダイのような深海釣りだけじゃなく、沖釣り全般が大転換を遂げ、日本の釣りを世界の釣りに押し上げたと言っても過言ではないと思っている」

 ――中でもその恩恵を大きく受けたのが深海釣りってことですね。今シーズンは50センチを超える大型が毎回のように釣れているそうじゃないですか。恩恵を甘受しに行きましょうよ。

 「もうずいぶんキンメダイ釣りには行っていないな。久しぶりに下田須崎港に行ってみるか」

 ――釣り場は新島沖ですよね。

 「ああ、新島沖の水深350~500メートルラインだ。父君に都合を聞いておいてくれ。俺は船長に電話しておくよ」

 ――はい。分かりました。