2019.12.19 05:00

【甘口辛口】聖火最終ランナーには池江璃花子がピッタリ 点火者が次の五輪で金メダルの夢にもつながる

【甘口辛口】

聖火最終ランナーには池江璃花子がピッタリ 点火者が次の五輪で金メダルの夢にもつながる

 ■12月19日 なんとも、にぎやかな顔ぶれではないか。来年の東京五輪で日本列島を回る聖火リレーのランナーたち。スポーツ界はもとより女優、お笑いコンビ、歌手、タレント…と多士済々で「聖火を見る会」とでも名付けたいくらいだ。それぞれが地元を走るそうだが、中にはその土地とは縁もないのに起用される芸能人もいるらしい。

 リレーの走行方法にもびっくりだ。ゲレンデ滑走やSLとの並走、ロープウエーやケーブルカー、カヌーに乗せ、果てはばんえい競馬まで登場する。趣向をこらし盛り上げようというのはわかるが、ここまでくるとリレーというよりショー。何事も度が過ぎると白けてしまうものだ。

 何のための聖火リレー、と首をかしげていたら同じ紙面に白血病と闘っている競泳女子の池江璃花子(19)がホームページで退院を発表したとの朗報もあった。2月に入院して約10カ月。「急性リンパ性白血病」と診断され「心が折れそうになった」こともあったが、不屈の精神力でつらい治療に耐え寛解状態を維持して退院に至った。

 「パリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい」というコメントもあり「彼女こそピッタリ」と、ひらめいたのは聖火最終ランナー。今後も通院治療が続き東京五輪出場の夢はかなわないが、日本だけでなく世界中で白血病など難病と闘う人々にどれほど勇気と希望を与えたか。

 「面白リレー」で違う方向にいきかけた聖火も、最後に彼女が点火することで遠くギリシャから運ばれた意味がある。点火者が次の五輪で金メダルという史上例のない夢にもつながる。それ以外でどんな形になっても、決して無理しない範囲で開会式を彩ってほしいものだ。(今村忠)