2019.12.7 05:00

【甘口辛口】全英賞金加算なら女王は…規則にファン違和感、渋野の海外メジャーVを機に多くの人が納得するルールに

【甘口辛口】

全英賞金加算なら女王は…規則にファン違和感、渋野の海外メジャーVを機に多くの人が納得するルールに

渋野日向子

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 ■12月7日 ゴルフの賞金女王争いは先週の最終戦までもつれ、鈴木愛がタイトルを獲得。これにひいきの居酒屋の店主がかみついた。「しぶこ(渋野日向子)の全英女子オープンの優勝賞金が含まれていません」。それを加えれば2億円を超える渋野が断トツで賞金女王に輝いていたという。

 なぜ海外の賞金が加算されないのか。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のホームページには「トーナメント(LPGAツアー競技)での年間獲得賞金」とある。同ツアー以外の賞金は加えない規則なのだ。

 それでも店主は納得しない。「男子は海外の賞金も加えています」。確かに「海外加算規定」があり、海外メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)で獲得した賞金を加える。「国内で男子と女子でルールが違うのはおかしいし、分かりにくい」と言うのもうなずける。

 規則にのっとって決まった賞金女王だけに、その価値をおとしめるつもりは毛頭ない。終盤に史上2人目のツアー3連勝を果たし、渋野の猛追を振り切った鈴木愛の実力と精神力に賛辞を惜しまない。ただ店主のように、日本ツアーの代表として出場する世界最高峰の試合の賞金が加算されないことに違和感を覚えるファンは多いはずだ。

 規則は時代に合わせ変えていくもの。男子は2009年以前、チーム戦を除く世界ゴルフ選手権の賞金額も含んでいた。日本の試合に出なければ賞金ランクが下がり翌年のシードの確保に影響するため、海外メジャーの出場資格がありながら欠場する選手がいると聞く。規則が足かせになるのは本末転倒。渋野の海外メジャーVを機に、より多くの人が納得するルールに変えてはどうか。 (鈴木学)