2019.12.6 05:00

【甘口辛口】止まらない外部からの物言い 「夏の甲子園」前提で選手守るための制限や休養考えるべき

【甘口辛口】

止まらない外部からの物言い 「夏の甲子園」前提で選手守るための制限や休養考えるべき

 ■12月6日 25年ぶりの高校野球の取材現場で旧知の記者、関係者らからいきなり忠告を受けた。「戻ってきたんだ。言っとくけど夏の大会は厳しいよ」。8カ月も先の話だが、近年の猛暑では取材するマスコミも、そりゃあ大変だろう。それでも夏の甲子園に行くのはやはり楽しみではある。

 その取材現場とは1日の日本高野連・竹中雅彦前事務局長のお別れ会。会場の中沢佐伯記念野球会館は日本で唯一といっていい大阪にあるメジャースポーツのメッカ。この人気競技が今、選手の健康管理を求める改革の波にもまれている。

 今春選抜から延長戦を短くするタイブレーク制を導入。先月には来春選抜から準決勝翌日の休養日、1人週500球制限などを決めたが、外部からの物言いは止まらない。特に物議を醸したのが萩生田光一文科相の「アスリートファーストの観点で言えば夏の甲子園は無理」発言。すぐに「中止すべきと申し上げたつもりはない」と釈明したが「ドームで」「秋の国体が頂点を極める大会になるべき」など出るわ出るわ。

 確かに選手を守るための制限や休養・日程の改革は今後もどんどん進めるべき。だが、前提はやはり「夏の甲子園」開催で、今取り組んでいるどうすればやれるのかの方向性が間違っているとは思えない。

 筆者が最後に夏の高校野球の現場にいた1994年は、観測史上最高気温記録がいくつもの地点で残る猛暑を乗り切った。その頃は夏の甲子園では2週間以上通しで働いたが、今はわれわれも働き方改革で中抜き休みがあると聞く。もちろん選手と同じ環境とは言わないが、とにかく今の夏の甲子園を体験したあと、じっくり考えてみたい。 (宮本圭一郎)