2019.11.28 05:00

【甘口辛口】“本気度”伝わってこないサンウルブズ1次メンバー W杯ベスト8つかみ取った「ワンチーム」精神はどうなったのか

【甘口辛口】

“本気度”伝わってこないサンウルブズ1次メンバー W杯ベスト8つかみ取った「ワンチーム」精神はどうなったのか

 ■11月28日 サンウルブズの第1次発表メンバーを見て、目を疑ったファンも多かったろう。南半球最高峰のスーパーラグビー(SR)に参戦し今季5年目を迎える日本チームだが、W杯8強の日本代表はゼロ。15人中日本選手は早大4年のSH斎藤直人だけで、世のラグビー熱とは裏腹にチームの“本気度”が伝わってこなかった。

 W杯開催のため今季はトップリーグ(TL)が1月開幕となりもろに開催時期が重なった。日本代表を抱えるチームは協力を要請されても「勘弁して」と渋るのも無理ないかもしれない。14人が外国出身者になったのも「諸事情ある日本選手に比べ契約しやすく、とりあえず発表したようだ」と関係者。

 W杯の強化策の一環として参入したSRは金銭的な問題も絡んで参戦は今季限り。出場した選手からは「高いレベルの技術を目の当たりにしてすごい経験になった」といった声も多い。外国チームに歯が立たなくても秩父宮には1万人を超す観衆を集め、中年以上が多かった観客層に新たに若者を呼び込んだのもサンウルブズだった。

 W杯では日本代表の半数が外国出身で、「君が代」を歌い日本のために身を粉にして奮闘する姿が感動を呼んだ。それはそれとして最後の参戦なら勝負は度外視して、次のW杯に向け各企業を拝み倒してでも若手中心の日本選手だけの編成で強化につなげる手があったのではないか。

 最終的には40~45人編成になるようだが、1次以外の顔ぶれは「“ヤミ鍋”状態。フタを開けてみないと…」と関係者は苦笑い。W杯ベスト8をつかみ取った「ワンチーム」の精神はどうなったのか。鉄は熱いうちに打つのが鉄則であることを忘れては困る。(今村忠)