総合優勝・長坂隆治さん【拡大】
「サンスポフィッシング・チャレンジ2019」のチャンピオンシップ(CS)が10日、マダコ1尾の重量制で開催された。参加総数4190人のワンデー、ミニワンデー、タームの各大会を勝ち上がった29人が、横浜市・本牧『長崎屋』と磯子『根岸丸』に分乗。長坂隆治さん(45、世田谷区)が2732グラムを釣って第19代グランドチャンピオンに輝いた。西島智哉さん(36、足立区)が2501グラムで準優勝。そろってパラオ釣りツアーの権利を獲得した。
王者たちが、伝統と革新の釣り具を手に船に乗り込んだ。ターゲットは、CSで初となるマダコ。オールドファンに人気だが、大当たり年とあってこの10年で最多タイの29人が出場。多くがタコビギナーだ。伝統の手釣り&テンヤに新しい竿&餌木を組み合わせ、モンスターを狙った。
富岡沖の水深10メートル前後。本部船で旗が振られて競技が始まった。抽選で『根岸丸』の左舷胴の間に座った長坂さんは、タコビギナーで2回練習して当日を迎えた。持参した竿は最初だけ使い、感覚がつかみやすいからと手釣りにテンヤ&餌木に変更。正午、コヅいていると重くなった。「根掛かりかと思って一瞬緩めて、手繰ったら重たいタコがテンヤにノっていた。イケると思った」と2732グラムを釣り、勝利を手繰り寄せた。
船釣り歴は3年。千葉・銚子外川『家田丸』のヒラメのターム大会から勝ち上がった。9月に4キロのヒラメを釣ると、新聞に載り、よくよく聞けばターム大会に参加して優勝していたという。後でCSに出られると電話が掛かってきた。4190人の頂点に立ち、「びっくりです。勝因? 運です。マダコ釣りは面白いですね」と喜んだ。