2019.11.14 12:00

【竿々学々】茨城・鹿島沖のヒラメ“解禁” 各船で上限規定匹数を連発!

【竿々学々】

茨城・鹿島沖のヒラメ“解禁” 各船で上限規定匹数を連発!

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 ――師匠、茨城・鹿島沖のヒラメ“解禁”、すごいことになっているようですね。

 「おお、最近は、どこでも色々な釣り物の“バッグリミット”が設けられるようになったが、この地域でもヒラメの上限規定匹数を10匹に決めた。まあ、諸外国だったらこの手の大型魚の“バッグリミット”は3匹ってところだろうけどね。多過ぎる感はあるが、何もないよりは数段マシでいい傾向だと思う。11月1日の“解禁”当日から、その10匹を釣り上げた船が何隻も出る好スタートを切ったからな」

 ――ヒラメ10匹って、ものすごい釣果ですよね。よっぽど魚影が濃いんでしょうね。

 「ああ、どの船長に話を聞いても『アタリの数は半端じゃなかった』って言っていたからな。釣り場の範囲も広いようだし、今シーズンは大いに期待できそうだな」

 ――私は、どうしても生きたお魚を餌にする釣りは苦手なんですが…。

 「確かにな。残酷っていえば残酷な釣りだからな。しかし、前にも話したと思うが、50云年の“釣り人生”で、過去に最も面白かったのは、ニュージーランドのタスマン海側でやった活アジを餌にした完全フカセの釣りなんだ。道糸にハリスを直結してハリだけを結び、これに生きたアジを付けた仕掛けを沈める。アジがある程度の深さまで泳いでいくと、キングフィッシュ(ヒラマサ)やマダイが食い付いてくるんだ。その食い付く直前に手元に伝わってくる感触はたまらない。人間は自分勝手で残酷な生き物だってことの証明みたいなものだな」

 ――私の気持ちは、そんな大袈裟なもんじゃないんですが、生きたお魚をハリに付けるのがダメなんですよ。

 「これまでに散々魚を惨殺しておきながら、いまさら殊勝なことを言っても始まらんぞ。常に人間は自分勝手で残酷な生き物だってことを自覚していることは大事だけどな」

 ――さすが、哲学家ですね。分かりました。『エイ、ヤッ』で自分で餌を付けますから、絶好調な今のうちに連れて行って下さいよ。鹿島港には師匠のお友達の船長がいましたよね。

 「ああ、親父の代から付き合っている船宿がある。この間、電話したら『たまには来て下さい』って言っていたし、久しぶりにヒラメを釣りに行ってみるか。父君に都合を聞いておいてくれ」

 ――はい。分かりました。父も「そろそろヒラメの季節だな」って言っていましたから、二つ返事で付き合うと思いますよ。

 「大きめなのを2、3匹持ってきてコブ締めでも作るか」

 ――ええ、ヒラメのコブ締め、私、だ~い好きです。

 「船は、だいぶ混んでいるようだから、早めに連絡してくれ。予約を入れるから」

 ――はい。分かりました。