2019.11.14 05:00

【甘口辛口】東京五輪聖火リレーの最終走者は…「復興五輪」にふさわしい点火の場面とは

【甘口辛口】

東京五輪聖火リレーの最終走者は…「復興五輪」にふさわしい点火の場面とは

 ■11月14日 来年の東京五輪聖火リレーで、日本人最初のランナーを女子マラソンの野口みずきさんが務めることが決まった。来年3月にギリシャ・アテネで行われる採火式後、第1走者として走ったギリシャ人から引き継ぐ。2004年アテネ五輪女子マラソンの金メダリストとしてはうってつけの人選だ。

 「終わったと思っていた物語に続きがあるような感じで、感激で胸がいっぱい」と野口さんは会見で語った。16年に引退し41歳のいまでも月間200キロは走っているとか。同国内8日間の聖火リレーでは柔道男子の野村忠宏さん、女子レスリングの吉田沙保里さんの五輪3連覇組も最終日に走るという。

 日本人最初は決まった。では聖火台に点火する最終ランナーは…。日本人最多金メダル8個の体操・加藤沢男さんや同6個の中山彰規さんといったレジェンドから、現役に近い水泳の北島康介さん(4個)らは有力候補だろう。イチローさん、松井秀喜さんら野球人の名もあがる。人それぞれに思い入れもあり想像は尽きない。

 野口さんとくれば00年シドニー五輪金の高橋尚子さんも捨てがたい。聖火を掲げマラソンゲートから現れたら「アッ、Qちゃん」と観客はドッとわくだろう。ただしQちゃんの役割は100メートル手前まで。最後は前回東京五輪の最終走者、故坂井義則さんのような無名の若者が待ち受ける…。

 11年の東日本大震災で全校児童108人のうち74人が津波の犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校。この大惨事で難を逃れた卒業生の若者が、全ての犠牲者への鎮魂の思いを込めて聖火台へ向かう。「復興五輪」にふさわしい点火の場面を小欄が勝手に想像したまでだが、いかがだろう。(今村忠)