2019.10.25 05:00

【甘口辛口】ラグビー日本代表の胸飾る桜の紋章 今大会は美しく散ったがいつか必ず優勝を

【甘口辛口】

ラグビー日本代表の胸飾る桜の紋章 今大会は美しく散ったがいつか必ず優勝を

ラグビーW杯準々決勝で南アフリカに敗れ、観客へのあいさつに向かうリーチ主将(手前)ら日本フィフティーン=20日夜、東京都調布市の味の素スタジアム

ラグビーW杯準々決勝で南アフリカに敗れ、観客へのあいさつに向かうリーチ主将(手前)ら日本フィフティーン=20日夜、東京都調布市の味の素スタジアム【拡大】

 ■10月25日 ラグビー日本代表の愛称は「ブレイブブロッサムズ(勇敢な花たち)」。ジャージーの左胸に咲く3輪の桜のエンブレム(紋章)にちなむ。2003年W杯オーストラリア大会で、初戦のスコットランド戦に11-32で敗れたものの、後半途中まで接戦を演じた姿に海外メディアが名付けたという。開催中のW杯での日本代表は、その愛称にふさわしい勇猛な戦いぶりだった。

 初めて日本代表が結成された1930年当時の紋章は、3つの桜のうち2つが開き、1つがつぼみだった。小欄はそれを東京ファンゾーンで開かれている日本ラグビーの歴史をたどる特別展で知った。

 日本がラグビー発祥の地であるイングランドと初めて対戦する際に第3の桜が咲く。そう語られていた。第3のつぼみが花開いたのは、イングランド代表として東京を訪れたオックスフォード大と対戦した52年のことだった。

 ファンゾーンの特別展で、桜の紋章について日本代表の初代監督、香山蕃氏の言葉を紹介している。「ユニホームの胸を飾る桜は何を語るか、正々堂々と戦えということである。敗れる場合には美しく敗れろということである。武士の魂を象徴する桜は美しく咲く花にあるのではなくて美しく散るところにあることを知らなければならない」。

 4強を懸けた戦いで日本は美しく散ったが、その姿に、いつか必ず優勝という満開の桜を咲かせてほしいと願った。今大会を機に紋章を5つの桜に増やしたらどうか。新たに加わる1つは史上初の8強入りをたたえて咲き、もう1つはつぼみ。W杯優勝を果たしたときに満開になる。「ブレイブブロッサムズ」がこれから目指すものへの明確な意思表示になるはずだ。 (鈴木学)