2019.8.19 05:00

【甘口辛口】佐野SA名物ラーメン再開もスト起こした従業員らは「受け継がれた味ではない」と反発 それほど大事にしてきたのなら他の方法はなかったのか

【甘口辛口】

佐野SA名物ラーメン再開もスト起こした従業員らは「受け継がれた味ではない」と反発 それほど大事にしてきたのなら他の方法はなかったのか

 ■8月19日 高速道路は、まさに“サバイバル”…。健康にも関わる長時間の渋滞に加え、運が悪ければ狂気の沙汰としか思えぬ無謀なあおり運転にからまれる。かと思えば、前からは主に高齢者による逆走車が突如として向かってくる。車を運転しない人間にとって、テレビで見る“高速発”の映像は恐ろしいかぎりだ。

 盆休みなどで大渋滞の高速ではオアシスとなるサービスエリア(SA)でもトラブルが…。東北道の佐野SAではかき入れ時に運営会社の従業員がストライキを起こし一時、上り線の営業が完全にストップした。名物は「佐野ラーメン」で「楽しみにしていたのに」と残念がる利用客の話がテレビでしきりに流れていた。

 スト発生から2日後、上り線のフードコートと売店が一部営業を再開したが、はじめに「佐野ラーメン」ありきでストの背景がいまひとつはっきりしない。運営会社の親会社にあたる建設会社の信用不安情報があり、出入り業者から商品が納入されなくなったことが発端のようで根は深いらしい。

 SAのフードコートや店舗は東北道を管理、運営するNEXCO東日本が保有する施設を管理する子会社と、テナント契約を結んだ会社が運営している。長い車の旅に疲れた利用客が、食事もとれない異常事態の責任は一体どこにあるのかもわかりにくい。元をただせば行政にも責任の一端があるのではないか。

 一部営業再開で復活の佐野ラーメンは運営会社社員らが調理した。ストを起こした従業員は「SAで40年以上受け継がれた味ではない」と反発したが、それほど大事にしてきたのならスト以外のアピール方法はなかったのか。利用客あってのSAであることを忘れては困る。 (今村忠)