2019.8.8 05:00

【甘口辛口】メジャーVの渋野を“お母さん”が心配 大ベテラン鬼沢信子の喜びと不安

【甘口辛口】

メジャーVの渋野を“お母さん”が心配 大ベテラン鬼沢信子の喜びと不安

帰国会見で笑顔を見せる、ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野日向子=東京・羽田空港(撮影・早坂洋祐)

帰国会見で笑顔を見せる、ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野日向子=東京・羽田空港(撮影・早坂洋祐)【拡大】

 ■8月8日 「渋野さんに負けないように、私もまだまだ頑張る」。そう語るのは女子プロゴルフの大ベテラン鬼沢(きざわ)信子。20歳の渋野日向子が全英女子オープンで優勝し日本選手として42年ぶりにメジャー制覇を果たしたが、鬼沢は9年前の2010年ニトリ・レディスで40歳にして国内ツアー初制覇。大きな話題になったものだ。

 ということは…。「そう、私も9月で50。ハーフターンよ」と笑った。学生時代、やり投げの選手だった渋野の母伸子さんは字こそ違え同じ「のぶこ」でほぼ同年齢の51歳。3姉妹の次女というのも渋野と同じで「すごいことをしたシンデレラだけど、娘みたいな親しみも覚える」。

 昨年5月、女子の下部ツアー「ステップアップツアー」の静ヒルズレディースで偶然同じ組で回った。渋野は不合格だった前年プロテストの成績で出場資格があった。「ソフトボールをやっていたので振りが違った。光るものがあったので“このままガンガンいきなさい”って声をかけたら、ハイッて。思えば私にとっても貴重な体験だった」と鬼沢。

 当の渋野は凱旋試合となる9日開幕の「北海道meijiカップ」のため休む間もなく7日に札幌入りした。前日は帰国会見と日本記者クラブでの会見をこなし、夜遅くまでテレビに生出演。バットまで振ってみせるなどトレードマークの笑顔でサービス精神を発揮していた。

 「彼女のおかげで女子ゴルフが一段と盛り上がるのは本当にうれしい」と鬼沢。しかし、こうも続けた。「あの笑顔だからテレビも引っ張りダコになりそうだけど、落ち着くまでゴルフに集中させてあげたい」。昭和生まれの“お母さん”の心配、よくわかる。 (今村忠)