2019.8.6 05:00

【甘口辛口】「こんな山の中から世界に…」校長が語る渋野日向子の高校時代

【甘口辛口】

「こんな山の中から世界に…」校長が語る渋野日向子の高校時代

AIG全英女子オープン最終ラウンド、18番でウイニングパットを沈める渋野日向子=4日、英ミルトンキーンズのウォバーンGC(ロイター=共同)

AIG全英女子オープン最終ラウンド、18番でウイニングパットを沈める渋野日向子=4日、英ミルトンキーンズのウォバーンGC(ロイター=共同)【拡大】

 ■8月6日 「ゴルフの歴史を塗り替えたのが卒業生とは…」。サッカーの強豪で知られる岡山・作陽高校(津山市)の野村雅之校長が感慨深げに話した。初出場の全英女子オープンを制し、20歳で日本人として42年ぶりのメジャー制覇の偉業を成し遂げた渋野日向子の出身校。野村校長は「これだからうちの学校は意外性があって面白い」。

 元日本代表の青山敏弘(広島)らJリーガーが多いのは当然だが、俳優で映画監督としても海外で評価が高いオダギリジョーや、世界で約2億5000万部という大ヒット漫画「NARUTO-ナルト-」の作者岸本斉史氏も卒業生。「こんな山の中から世界に羽ばたいていく。今度は渋野。ありがたいことだ」。

 両親は陸上の投てき選手。8歳からゴルフを始め中学時代は軟式野球も…。屈託ない笑顔でプレー中でもギャラリーとハイタッチしたり駄菓子をほおばる親しみやすいキャラクター。テニスの大坂なおみとかぶる部分もあるが、ときにはイライラをあらわにする大坂よりもずっと柔らかく素のままという感じだ。

 優勝セレモニーのスピーチでペーパーを読んだが、英語は不得手か途中で詰まり自分から笑い出した。これが“チャーミング”と大受けだった。野村校長はいう。「ゴルフ部の試合で抜けることが多く英語の時間数が少なかったのかな。でも、まじめで地頭がよく自分のやるべきことをきちんと理解している生徒だった」。

 ゴルフ部の卒業生には渋野はじめ東浩子、藤本麻子ら5人の女子プロがいてちょっとした勢力になりつつあるという。「一段落したら生徒たちに顔を見せにきてほしい」と校長。喜んで駆けつけてくれそうなキャラではないか。(今村忠)