2019.8.5 05:00

【甘口辛口】連日の猛暑で東京五輪が心配に…マラソン支える沿道の観客のためにもきめ細かい暑さ対策を

【甘口辛口】

連日の猛暑で東京五輪が心配に…マラソン支える沿道の観客のためにもきめ細かい暑さ対策を

 ■8月5日 この夏は大した暑さにならないという長期予報が春にあり先月は「梅雨寒」が続いて、なるほどと安心していたが、とんでもなかった。連日の猛暑。お年寄りだけでなく働きざかりの40代まで熱中症で死亡したという。小欄宅の近くでも熱中症患者が出たが、救急車が足りないのか駆けつけるまで15分もかかった。

 来年の東京五輪はさぞ大変だろうと改めて心配になる。女子マラソンの1年前となった2日は気象予報会社ウェザーニューズが同じ時間帯にコース上の気温、湿度などデータを測定した。スタートの6時には既に30度、8時半ごろのゴール時間帯までの最高気温は33度とかで聞きしに勝る過酷なレースになりそうだ。

 選手にはミストや給水所増設などの対策が施されるが、問題は沿道の観客だ。先日1964年東京五輪記録映画のマラソン(当時は男子のみ)を見ていたら、国立競技場から調布市で折り返す甲州街道コースの沿道は、その数100万ともいわれる人々が切れ目なく埋め尽くしていた。

 マラソンを支えるのは沿道の観客でもあり、早朝とはいえかなりの人出が予想される。観光スポットの浅草雷門や日本橋などは特に人出が多そうだが、待ち時間も長く人が発する熱気やにおいなどの「人いきれ」が加わって気分が悪くなり倒れる人が続出するかもしれない。湿度の高い日本の暑さに慣れない外国人はよけいこたえるのではないか。

 テレビのニュースで外国人観光客が「東京の暑さは地獄の入り口だよ」と首をすくめていた。自然現象とはいえ「想定外」は許されない。選手はもちろん、観客のためにも測定データをフルに生かしてきめ細かい暑さ対策を練ってほしいものだ。(今村忠)