2019.7.31 05:00

【甘口辛口】愛知県大会勝ち抜いた誉高校 漢字1文字校で90年の境に続く、誉れの勝ち名乗りとなるか

【甘口辛口】

愛知県大会勝ち抜いた誉高校 漢字1文字校で90年の境に続く、誉れの勝ち名乗りとなるか

 ■7月31日 誉(ほまれ)高校とは初めて聞いた校名だ。高校野球の地方大会で全国最多の188校が出場した愛知県大会を勝ち抜き初の甲子園キップを手にした。4回戦で愛工大名電、今春センバツ優勝の東邦を下した星城を準々決勝で、さらに準決勝で中京大中京と激戦地の愛知を象徴する強豪私学をノーシードから次々に撃破した。

 昨春の県大会で初優勝し「強豪校の名前に圧倒されなくなった」と矢幡真也監督(46)は話す。2007年に就任した監督はメジャーリーガーも使用する最新機器でのウエートトレーニングや、朝練に出た部員のために毎朝自ら豚汁を作るなど部員の体調管理にも気を配ったという。

 希少派ともいえる漢字1文字校の夏の甲子園出場は16年の境(鳥取)以来。他に津(三重)、桂(京都)、光(山口)といずれも地名のついた公立校が出場し5番目の誉は私立では初だ。小牧市にある学校は「尾関学園」として開校し09年、創立25周年の節目に現校名に変わった。

 尾関俊長校長(44)によると「学校方針が込められインパクトがあって音の響きがいい校名を」と全国の学校名を調べ参考にした。中でも灘(兵庫)はじめ芝(東京)、滝(愛知)、暁(三重)といった名の知れた1文字の私立進学校に惹かれた。「1文字は目立つ。その“グループ”に5番目として飛び込むつもりで校名にした」と尾関校長。

 甲子園初出場は狙い通りインパクト十分だが、応援態勢や寄付金集めのノウハウがなく同じ新興勢力で2回出場の至学館に教えを請うという。1文字校では1990年の境の1勝だけ。ど真ん中の直球のような校名が誉れの勝ち名乗りとなるか。甲子園の楽しみが一つ増えた。 (今村忠)