2019.7.25 05:00

【甘口辛口】「冷夏の翌年は暑夏」のデータも…東京五輪はより万全な猛暑対策を

【甘口辛口】

「冷夏の翌年は暑夏」のデータも…東京五輪はより万全な猛暑対策を

 ■7月25日 去年の今頃は、日本中がうだるような記録的猛暑に悲鳴をあげていた。埼玉・熊谷市で国内最高の41・1度を記録したのは7月23日。同じ日東京は39度、翌24日も35・3度の猛暑だった。熱中症でバタバタと倒れ、亡くなる人も多かった。「東京五輪はこんな暑さの中で大丈夫なのか?」と国民的な話題になったものだ。

 その東京五輪まで24日であと1年となった。11月末に完成予定の新国立競技場など、各競技会場の整備は予定通り進み、9割程度でき上がっているという。準備状況を視察した国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ調整委員長も「予定通り進んでいることが確認できた」と満足の様子とか。

 前回1964年の東京五輪ではちょうど1年前、バックスタンドの増築を終えた旧国立競技場の陸上など10競技ほどでプレオリンピック(東京国際スポーツ大会)が開かれている。ほかの会場はほぼ未完成だったが、大規模な国際大会の開催経験がなかっただけに予行演習はきちんと、という日本らしい発想だった。

 1年はあっという間。ハード、ソフト両面ともぬかりなく五輪を迎えたいものだが、気候だけは人間の力でどうにもならない。東京は24日、今月2度目の30度台を記録したが、ここまでは「冷夏」といってもいいほど。人間勝手なもので涼しければ涼しいで「猛暑五輪」の話題などほとんど聞かれなくなった。

 しかし、気象庁のデータによると1978年、81年、94年、2004年と冷夏の翌年となった年は暑さ厳しい「暑夏」だった。こんな過去の傾向から来夏はまた猛暑に見舞われる可能性が大きい。冷夏で安心せず猛暑対策をより万全なものにしてもらいたい。 (今村忠)