2019.7.23 05:00

【甘口辛口】4大関休場に加え横綱白鵬の明らかな衰え…大相撲の曲がり角さえほの見える

【甘口辛口】

4大関休場に加え横綱白鵬の明らかな衰え…大相撲の曲がり角さえほの見える

千秋楽、鶴竜に寄り切りで敗れた白鵬(右)

千秋楽、鶴竜に寄り切りで敗れた白鵬(右)【拡大】

 ■7月23日 前代未聞の4大関休場という異常事態に見舞われた大相撲名古屋場所は、千秋楽の横綱決戦で白鵬に勝った鶴竜の7場所ぶり6度目の優勝で幕を閉じた。連日、早朝から当日券を求める人たちが列を作り、整理券配布の段階であぶれる人も出るほど。15日間満員御礼の大盛況で相撲協会は笑いが止まらないだろう。

 とはいえ勝ち越して11日目から休場した高安はともかく、大関復帰を果たしながら1勝もできずに6日目から休場した栃ノ心と、中日から休場した豪栄道両大関は秋場所カド番になる。全休して大関から陥落した貴景勝は関脇で10勝しなければ復帰できず、最悪の場合大関は高安一人になってしまう可能性もある。

 かといって三役常連の関脇御嶽海も9勝止まりで次の大関はしばらく出そうにない。盛況の裏には番付の先細りという不安もある。42回優勝を誇る白鵬のふがいなさも気になる。逸ノ城に完敗し、勝ったものの大栄翔には何度もはたいてようやく勝った。なかなか右四つになれずバタバタした相撲ばかりだった。

 サンケイスポーツ評論家の藤島親方(元大関武双山)は「白鵬には一時の圧力が確実になくなっている。対戦相手にすれば、いかなきゃいかなきゃ、と慌てて出る必要もなく見ながら出ていった方が嫌だろう」と言う。まだ全盛期のイメージが残り相手が合わせているから、はたいても勝てるのだろう。

 大横綱大鵬も晩年はなかなか左四つになれず、はたいてばかりで批判もされた。足が衰えれば手で…。明らかな横綱の“老化現象”の表れだ。数々の記録を打ち立て栄光をほしいままにした白鵬の衰えには新旧交代を通り越し、大相撲の「曲がり角」さえほの見えてしまう。 (今村忠)