2019.7.14 05:00

【甘口辛口】首脳陣も感心させる八村塁の練習量と振る舞い W杯、NBA、東京五輪が「この上もない楽しみだ」

【甘口辛口】

首脳陣も感心させる八村塁の練習量と振る舞い W杯、NBA、東京五輪が「この上もない楽しみだ」

八村塁(左)=ラスベガス(共同)

八村塁(左)=ラスベガス(共同)【拡大】

 ■7月14日 バスケットボール漫画の金字塔、井上雄彦さんの「スラムダンク」には数々の名せりふ、名場面があった。主人公の桜木花道や終生のライバル流川楓らを指導する湘北高・安西監督の「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」はその代表。人生訓としている人も多いだろう。

 NBAのサマーリーグで3試合連続2桁得点と好調な八村塁(ウィザーズ)がドラフトで1巡目指名されたとき、松井秀喜氏(ヤンキース・ゼネラルマネジャー付特別アドバイザー)は野球界の立場から「スラムダンク以来の危機」とコメントした。バスケットへの注目度が高まり野球をする少年少女が減る、との危惧も、これほどテレビで目にするようになれば現実味を帯びる。

 八村がチームメートや首脳陣を感心させているのが集合時間より早く来て最後まで残る練習量と、謙虚かつ落ち着いた振る舞いだそうだ。中学で競技を始めたためキャリアは浅いが、その熱心さと15歳から日の丸を背負って世界と渡りあった経験は他の新人にないアドバンテージになり得る。

 アジア予選を勝ち抜く原動力となり16歳で出場した2014年のU-17世界選手権(ドバイ)。八村は7試合で158得点を挙げ、平均22・6得点で大会得点王になった。イタリア戦では35得点。優勝した米国に38-122と大敗した試合でも25点を挙げている。

 米国と同組となる8月31日開幕の中国W杯、NBAシーズン本番、来年の東京五輪。NBA2年目で大きく成長した渡辺雄太(グリズリーズ)とともに、目が離せないどころかワクワクが止まらない。「この上もない楽しみだ」。これは桜木のシュート特訓を見守る安西先生のせりふだったか。 (親谷誠司)