2019.5.17 05:00

【甘口辛口】競馬予想の「シンギュラリティ」は?対AIへ求められるのは“人間ならではの予想”

【甘口辛口】

競馬予想の「シンギュラリティ」は?対AIへ求められるのは“人間ならではの予想”

 ■5月17日 馬名は時代を映す鏡ともいえる。時事や流行に目ざとい馬主が、流行語や社会的事象を馬名にすることがあるからだ。平昌五輪で流行語になった「ソダネー」と「モグモグタイム」はすぐ馬名になった。お笑い芸人、小島よしおのギャグ「ソンナノカンケーネ」もいるし、斎藤佑樹が早実高の投手として夏の甲子園を沸かせた1年後には「ハンカチオオジ」がデビューした。

 「シンギュラリティ」を馬名にした馬主は時代の変化に敏感なのだろう。日本語では「技術的特異点」。「人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点」のことで、その概念を提唱した米国の未来学者レイ・カーツワイルによると、2045年に到来するという。

 医療や軍事、株の取引などさまざまな分野で活用されているAIは、競馬の予想でも花盛り。競馬情報サイト「サンスポZBAT!(ズバッと!)競馬」は先月、「AI-GALILEO(ガリレオ)」をリリースした。

 ユーザーの趣旨に応じ、配当重視「キングワン」、的中重視「スリープリンス」、大穴狙い「ゴッドハンド」の3つを提供。3週間の無料公開で、ゴッドハンドが3連単31万円馬券を的中させ、キングワンはGIレースのNHKマイルCの馬単2万円超を当てた。スリープリンスは11日の東京と京都でワイドを12レース中11レースも的中。要注目だ。

 将棋では、AIは人間を超えたといわれる。競馬はどうか。「われわれは当てるだけでなく、人の心に響く予想が求められるようになってきそう」と僚紙・競馬エイトのホープ、鈴木ショータ。対AIへ向けて“人間ならではの予想”に磨きをかける。そうなれば、競馬の予想はもっと面白くなるはずだ。 (鈴木学)