2019.5.16 12:00(1/2ページ)

マダコ開幕!ひたすらコヅけ 吐かせた墨で「令和」書き初め

マダコ開幕!ひたすらコヅけ 吐かせた墨で「令和」書き初め

900グラムのマダコを釣った佐々木政光さん。吐かせた墨で「令和」を書き初め=東京湾・富津南沖

900グラムのマダコを釣った佐々木政光さん。吐かせた墨で「令和」を書き初め=東京湾・富津南沖【拡大】

 令和初釣りは、めでたいターゲットがふさわしい。千葉県富津市・富津港『ひらの丸』で先月末、マダコ釣りが始まった。外見は赤く、その身は真っ白。紅白で初釣りにぴったりだ。難しいテクニックも必要なく、コヅキあるのみ。車にクーラーとグローブだけ放り込んで急行した。

 6人中5人の令和初釣り組を乗せた船が、富津南沖に到着した。小幡哲也船長から「水深10メートルです」とゴーサイン。ビニール片を付けた仕掛けを投入した。あとは道糸をクンクン引っ張り、テンヤで海底をコヅくのみ。はた目には、糸が下向きの“たこ揚げ”。ビギナーでもすぐ習得できる技だ。

 開始10分、テンヤが動かなくなった。いきなりの根掛かりに落胆していると、仕掛けを外してくれた船長が「付いているかも」とドキッとする言葉。念のため、合わせを入れる。好物のカニを抱きかかえながら、800グラムのマダコが上がってきた。船中&令和1号に、釣り人から祝福の嵐。ガッツポーズで応えた腕にマダコが絡み付いた。

 続いて、令和初釣りの佐々木政光さん(43、四街道市)が「オクトパス!」と叫んだ。900グラムの本命が船長の玉網へ。クネクネ動き回るマダコを見て「自分に似ているので他人の気がしない」と白い歯を輝かせた。

 ゆでダコになるような日差しの中、ひたすらコヅキに徹する。1秒に約3回、ドアをノックする要領で小刻みに手首を動かしていると、糸を掛けた人さし指に違和感。海底のコツコツした感じが消えた。早合わせはNG。ムニュ~とした重みが加わったところで大きく合わせ。バレないよう一気に糸を手繰る。500グラムの頭部に、テンヤがガッチリ掛かっていた。

 残り3分。福田明弘さん(47、千葉市)が「ノったよ!」と声を上げた。すでに本命を手にした5人の視線が集まる。850グラムのマダコが海面を割った。これで全員がゲット。令和の0はない釣り日和、赤く日焼けした釣り人たちが笑顔で健闘をたたえ合った。

 最終的に0・3~1キロを1~2尾で納竿。実釣5時間と見積って、5万4000回以上コヅいた計算だ。海底に潜むマダコ。その玄関をノックし続けると、家主がひょっこり顔を出してくれる。本格シーズンはこれから。まだマダコんなものじゃない。 (西岡信雅)

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  • 福田明弘さんは850グラムで滑り込みセーフ
  • 一にコヅキ、二にコヅキ。ひたすらコヅけ!
  • アピール素材は反射材でもOK。これはコンビニの袋を破いたビニール片
  • 当日の仕掛け