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【船長交流戦】トラフグ開幕 飯岡港「優光丸」の船長が夢釣戦

【船長交流戦】

トラフグ開幕 飯岡港「優光丸」の船長が夢釣戦

夢をゲット! 念願のトラフグを釣れば、笑みがこぼれます=東京湾・久里浜沖

夢をゲット! 念願のトラフグを釣れば、笑みがこぼれます=東京湾・久里浜沖【拡大】

 船長がほかの船で釣りを楽しむ「船長交流戦」に、高難度のターゲットと対戦しようと、若武者が登場です。開幕したばかりの“フグの王様”を求めて、千葉県旭市・飯岡港『優光丸』の伊藤高弥船長(28)が、同県浦安市・浦安『吉野屋』の田島大策船長(31)のトラフグ船へ。釣れなくても諦めがつくと言われるほどの“夢のターゲット”。東京湾初見参の伊藤船長は、どう攻略する?

 夢のターゲットは、静かにやってきた。開始1時間が過ぎた久里浜沖のタナ20~40メートル。右舷胴の間で、400グラムのトラフグが上がった。「竿を上げた瞬間“グン”と。今年初トラフグです」と白神嘉人さん(46、埼玉・川口市)がニンマリ。30分後に同型がミヨシでも上がった。

 船上が沸く中、東京湾デビューの伊藤さんは左舷で気合を入れた。和歌山へタイラバ修業に出掛け、餌の活エビの視察のためベトナムまで飛ぶほどの行動派。『優光丸』ではマダイやヒラメの舵を握る。フグの操船経験もあり、釣る気満々だ。

 タックルと仕掛けは湾フグ用ではなく、外房用が適合。しかし餌や釣り方が違うため、出船前の田島船長のレクチャーに聞き入った。竿を目の高さまで上げて1、2秒止め、少しゆっくり落としてからストンと落とす。この操作の繰り返しで上へと探っていく。「宙層を狙うフグ釣りは新鮮」と笑顔で竿を動かした。

 2時間後、伊藤さんの動きが変わった。「あ~、海面から30メートルで竿先にポコンとアタリが出たのに」と悔しそう。30分後、今度はふと軽くなった。大型トラフグのせいか道糸が切られていたのだ。隣で竿を出す記者の餌は残ったままなのに、伊藤さんの餌は取られており、確実に本命に近づいている。「さすが竿を的確に動かしてますね」と田島船長も太鼓判だ。

 底に落としてから上を探るよう指示が出た途端、伊藤さんの竿が曲がった。軽々と巻いてきた正体は、トラはトラでもトラギス。「トラ違いです」と苦笑い。続いて「きょう一番重い」と竿を曲げたのは、30センチのホウボウ。宙層でヒットし本命かと思いきや、サバフグだった。

 後半に入り、宙層の釣りをマスターしたのか「今なら何でも掛けられる気がする」と乗ってきた。納竿時間が迫っても「これからですよ」と楽しみ、終盤にヒットすれば「ここで来るアタリは本物かな」と“絶口調”だったが、サバフグをサイズアップしたのみ。本命は現れなかった。

 結局トラフグは船中8人で2尾。「オデコでもすがすがしい気持ち。アタリを取れたのは全体の半分ぐらいかな」と話し、リベンジを宣言。「今年はほかの船もいろいろ行くつもり」というから、近々あなたの隣で竿を出しているかも? (松原輝明)

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  • 残念、トラ違い!伊藤さんにヒットしたのはトラギスでした
  • 握手を交わす田島船長(左)と伊藤さん
  • 試釣会で『吉野屋』に居合わせた左から大原『長福丸』藤井俊輔船長、同『つる丸』岩瀬正尚船長、『長福丸』野口智宏船長。トラフグ鍋の準備は万端だったが…
  • フグを処理する吉野公大店主。「僕のフグで手を煩わせなくて良かった」と伊藤さんもひと安心?!