2019.3.2 05:00

【甘口辛口】周囲に舌がん闘病うかがわせなかった堀ちえみ ファン楽しませる姿、フレディ・マーキュリーに重なるものある

【甘口辛口】

周囲に舌がん闘病うかがわせなかった堀ちえみ ファン楽しませる姿、フレディ・マーキュリーに重なるものある

 ■3月2日 かつて歯磨き剤のCMに「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズがあった。確かに、美しい歯は好感が持てるが「芸能人は声が命」とも思う。歌手に限らず、芸能人は声だけで分かることも多いからだ。それだけに、先月22日に舌がんの手術を受けたタレント、堀ちえみ(52)も、果たして再び声が出るのか不安で仕方なかったはずだ。

 幸いにも、先月28日のブログで「手術後初めて、声を出すことが出来ました!」と報告。「あーっ!」という声だけだったようだが、「この感動を忘れず、生きていきたい」と記した。症状次第ではこんなに早く声を出せなかったはず。家族やファンの声援も力になったのだろう。

 堀は故郷・大阪のおばちゃんそのもののノリで、テレビの情報バラエティーなどで親しまれてきた。歯切れよく毒気もあるコメントに加え、明るく元気な歌声も魅力。10代のアイドル時代以上に輝いていた。今年1月末に東京都内で行われたパチンコ関連のイベントにも参加している。

 その際、楽屋裏で小欄の先輩記者に「(映画)ボヘミアン・ラプソディ、6回も見ちゃったわよ」と快活に話していたという。舌がんで闘病中であることは、周囲にみじんもうかがわせなかったという。今も公開中の「ボヘミアン・-」は米アカデミー賞で主演男優賞など4冠に輝いたばかりであることは周知のとおりだ。

 主人公のロックバンド、クイーンのボーカルがエイズを患い、スキャンダルによる屈辱を味わいながらも人間賛歌「伝説のチャンピオン」を歌うシーンは圧巻。何万もの大観衆に勇気と感動を与えた姿には、何があっても前向きでファンを楽しませる堀の姿勢と重なるものがある。 (森岡真一郎)