2019.1.14 05:00

【甘口辛口】22年で変わったチームカラー 古豪明大ラグビーOBのつぶやきに歳月の長さ思う

【甘口辛口】

22年で変わったチームカラー 古豪明大ラグビーOBのつぶやきに歳月の長さ思う

優勝に歓喜する明大フィフティーン

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 ■1月14日 「今年こそ」「今年こそ」で、いつの間にか22年…。古豪明大ラグビーが本当に久しぶりに日本一を奪回した。スクラムでは天理大に押されたものの、伝統の「前へ」の精神は堅いディフェンスで生かされていた。天理大の大柄なトンガ勢の突進を2、3人がかりで止め、愚直なまでに天理大に圧力をかけ続けた。

 最後の10分。天理大は完勝した準決勝の帝京大戦のような猛アタックを見せた。「なぜもっと早い時間から」と思ったファンも多かったろうが、それだけ明大の目に見えない圧力が強かったのだろう。前半3分に天理大に先制トライされ、これまでの明大なら心がポキッと折れかかるところだが、平常心を貫いた。

 数校から誘われた主将の福田は迷わず明大を選んだという。「一人一人がよくも悪くも独立し個を大事にしている。そのチームカラーが好きだった」。しかし、個の強さで勝てた時代はとうに終わった。個は尊重しながら、根底の生活面などを改善し組織として戦えるようにしたのが田中監督だった。

 「部員の努力とハードワークが最高の形で表れた」と田中監督。プレーが途切れると、走らず歩いている選手のビデオを見せ「これでは勝てない」と指摘し、週5~6度のウエートトレも課した。9連覇した帝京大・岩出監督がうらやむほど好素材を集めながら「人材の墓場」と陰口をたたかれたが、ようやく人材のフル活用に成功した。

 祝勝会に出席した22年前の優勝メンバーのあるOBはこう言った。「あのころは朝まで飲んでバカ騒ぎしたが、いまの選手は感情をあまり表に出さない。優等生揃い。いつの間にか明治カラーも変わったのかな」。22年の歳月の長さを改めて思う。(今村忠)