2019.1.6 05:00

【甘口辛口】ライスボウルは「フットボールになってない」 悪質タックルに続く現場からの問題提起

【甘口辛口】

ライスボウルは「フットボールになってない」 悪質タックルに続く現場からの問題提起

関学大・鳥内秀晃監督

関学大・鳥内秀晃監督【拡大】

 ■1月6日 1977年12月、米大学アメリカンフットボールの強豪ブリガムヤング大(BYU)が来日し、東京(国立)と名古屋(瑞穂)で東西の学生選抜と戦った。BYUはこの年9勝2敗で全米16位。84年には全米1位に輝くことになる本物の一流校と日本の学生との初対決だった。

 第1戦は関東選抜が日大QB金井らのパスで健闘し、13-61。第2戦は同年の甲子園ボウル王者・関学大のQB猿木、WR志浦、京大QB宅田らスター選手をそろえた関西選抜が「『玉砕戦法』でBYUを本気にさせた」(当時の紙面)。試合中に京大RB川野は鎖骨、DB尾崎は肋骨(ろっこつ)を2本折り、0-71で大敗。以後、同様の試合は行われていない。

 富士通に17-52で敗れた3日のライスボウル後、関学大の鳥内秀晃監督らが、学生の10連敗となった大会に疑問を呈した。「フットボールになってない」。各大学のえり抜きがさらに経験とトレーニングを重ねた社会人と、18歳の1年生もいる学生。戦術以前に体力で劣る上、外国人パワーが加わる。

 MVPの富士通RBニクソン・トラショーンは26回のランで206ヤード、2TD。リーグ戦6試合で75回817ヤード(平均10・9ヤード)のニクソンを平均7・9ヤードに抑えた関学大守備は頑張った。それでも時間を追うごとに体力差は広がり、担架で運ばれた選手だけで6人もいた。

 日大の悪質タックル問題に続く、現場からの問題提起。ここは日本協会に知恵を絞ってもらいたい。契約であと2年は社会人王者対学生王者という構図は変えられず、外国人選手の出場制限を検討するとされる。1月3日、東京ドーム。時と場所にふさわしいアメフットの祭典として、再生させてほしい。 (親谷誠司)