2018.12.9 05:00

【甘口辛口】八村塁の勝利を決定づけるダンクは今もまぶたに残る

【甘口辛口】

八村塁の勝利を決定づけるダンクは今もまぶたに残る

八村塁

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 ■12月9日 2018年を振り返ると大谷翔平も大坂なおみもグリグリ二重丸の大活躍だが、個人的なMVPには八村塁(米ゴンザガ大)を選ぶ。今年2月、男子バスケットボールの日本代表は2019年中国W杯アジア予選で台湾とフィリピンに連敗し、0勝4敗のどん底にいた。そこから6連勝するなんて誰が思っただろう。

 八村が今回の予選で初合流した6月29日の豪州戦。残り12秒での勝利を決定づけるダンクは今もまぶたに残る。アジアの1位に79-78で初めて勝ったあの試合が転機だった。自信を注入された日本代表は、イラン、カザフスタンなどかつて格が上とみられた相手に堂々と競り勝つチームになっていく。

 11月、八村と渡辺雄太(グリズリーズ)抜きでカタールとカザフスタンに快勝。4月に帰化したファジーカス・ニック(川崎)を中心とする「2人がいない日本」の快進撃を、国際バスケットボール連盟(FIBA)はホームページで特集を組んで伝えた。

 八村が引っ張るゴンザガ大の快進撃も、今や紙面でおなじみだ。開幕9連勝を飾った5日のワシントン大戦では79-79の残り2秒で決勝点。ゴンザガ大は開幕時からAPランク3位だったが、11月に同大史上初めて1位校(デューク大)を倒して1位に浮上。そのエースが日本人という夢のような日々がいま現実になっている。

 米NBAのスターは多くが大学を中退してプロ入りする。八村も2年終了時の今春、すでにドラフト1~2巡目の力があるとされたが、大学に残る選択をした。現在の評価は1巡目の上位に急上昇しているとされる。どうか高い高いピラミッドの頂となって、どこまでも日本を引っ張り上げてほしい。(親谷誠司)