2018.12.6 05:00

【甘口辛口】高輪ゲートウェイ…はじめから「グローバルゲートウェイ品川」との合体を意図して用意?

【甘口辛口】

高輪ゲートウェイ…はじめから「グローバルゲートウェイ品川」との合体を意図して用意?

白い大屋根が特徴的な新駅

白い大屋根が特徴的な新駅【拡大】

 ■12月6日 高輪泉岳寺に眠る大石内蔵助も「よりによってなんて名を」と、びっくりしたろう。JR東日本は山手線の品川-田町間に2020年春に暫定開業する新駅の名称を「高輪ゲートウェイ」にすると発表した。駅名公募には6万4052件の公募があり1位は「高輪」の8398票。「高輪ゲート…」は36票で130位だった。

 「高輪」のほか「芝浦」や古典落語で有名な「芝浜」といったシンプルで味のある駅名も上位に並んだ。どんなメンバーで選定したのか不透明で、はじめから品川開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」との合体を意図した、かねて用意の駅名と勘ぐられても仕方ない。

 山手線の29駅、せっかくきれいな漢字が並んでいたのに30駅目でまさかの“横文字かぶれ”…。「ゲットアウェイ」(立ち去れ)ではなく開発エリアの玄関口の意味らしいが、いかにも外国人を意識した五輪ありきの発想。駅名にはインパクトもひねりもいらない。分かりやすさが大切なのに、わざわざ余計なものをつけるセンスは分からない。

 1987年、国鉄分割民営化でJR東日本が「国電」に代わる愛称を公募したときも約6万通の中でたった390通で20位の「E電」が選ばれた。鳴り物入りのネーミングも奇抜すぎてか世間に認知されないまま死語になった。愛称と駅名の違いこそあれ“民意”を無視するとE電の二の舞いも…。

 毎年多くの人が集まる14日の泉岳寺義士祭も間近。圧倒的1位なのにスルーされた「高輪」の応募者のために「われら一党、そのご無念を晴らす」と大石ら四十七士が当日、打ち揃ってJR東日本に討ち入りならぬ談判に…。まだ考え直す時間があるのでは。 (今村忠)