2018.11.29 05:00

【甘口辛口】ボクシングの五輪存続求める署名は直接届かず…JOCも一肌脱いで熱意が伝わる努力を

【甘口辛口】

ボクシングの五輪存続求める署名は直接届かず…JOCも一肌脱いで熱意が伝わる努力を

 ■11月29日 『東京五輪ボクシング実施に向けての決起大会』が、きょう東京スカイツリーイーストタワーで開かれる。主催はツリーのおひざ元墨田区。なぜ墨田区と首をひねるかもしれないが、ボクシング会場には両国国技館が予定されているからだ。区内唯一の五輪会場だけに、なくなったら大変と区が必死になるのも無理ない。

 「昨年4月に五輪準備室を立ち上げ力を入れ始めたが、まさか除外もあるとは思わなかった」と高宮恵係長。国際ボクシング協会(AIBA)のずさんな財政管理や五輪での判定疑惑などで国際オリンピック委員会(IOC)から再三警告され、30日に存続か除外かを審議するIOC理事会を東京で開会する。

 まさにその前日の決起大会には山本亨墨田区長や日本連盟関係者、過去の五輪代表ら約200人が集まり存続をアピールする。日本連盟では各都道府県連盟に声をかけ存続を求める署名を集めたが、雪解けの進むプロや墨田区も協力して最終的に約45万人分が集まったという。

 問題はこうした声や署名が来日するIOCの要人には直接届かないことだ。接触するには日本オリンピック委員会(JOC)を介する必要があり、バッハ会長との面会も実現しなかった。署名もそのままドンとは渡せず「並べて写真を撮って渡すしかなく、インパクトはいまいち」(連盟事務局)ともどかしい。

 国内では切実な問題だが、今月初めのAIBA総会に出席した連盟関係者によると外国には「除外なんてできるわけがない」と危機感はなかったという。しかし、“伏魔殿”といわれるIOCだけに予断は許されない。JOCも一肌脱いで関係者の熱意が何とか伝わる努力をしてほしい。 (今村忠)