2018.11.20 05:00

【甘口辛口】明大「重戦車FW復活」今度ばかりは本物 帝京大と大学選手権で再び熱戦を期待

【甘口辛口】

明大「重戦車FW復活」今度ばかりは本物 帝京大と大学選手権で再び熱戦を期待

勝利し歓喜の明大フィフティーン=秩父宮ラグビー場(撮影・山田俊介)

勝利し歓喜の明大フィフティーン=秩父宮ラグビー場(撮影・山田俊介)【拡大】

 ■11月20日 「重戦車FW復活」。明大が強敵に勝つと常套句のような見出しがつくが、今度ばかりは本物らしい。関東大学ラグビー対抗戦の天王山で、明大が大学選手権9連覇中の帝京大を23-15で下した。対抗戦では8季ぶりの帝京大戦勝利は、スクラムでボールを奪いトライにつなげたFW戦の完勝だった。

 スクラムでめくられた帝京大の3番(右プロップ=浅岡)が空中に浮いたシーンもあった。「低い姿勢、1列目の手の位置、当たる瞬間のスピードなどスクラムの強さ、かけひきのうまさなど、どれを取っても明大が圧倒していた」と専門家は言う。明大の23点のうち10点はスクラムが起点になって生まれたものだ。

 相撲では「立ち合いが8割」といわれる。大きな力士でも立ち合いで相手に一歩鋭く踏み込まれ、後手に回ると苦労するのと同じだ。スクラムで劣勢に回った帝京大はラグビー用語でいうところの「ストラクチャー」(攻防の陣形)を崩され、意図していたことの半分も出せなかったのではないか。

 明大はこれで春季大会(17-14)、夏合宿(21-19)に続き今季は帝京大に3連勝。前菜、スープ、魚料理ときて残るはメーンのフィレステーキ(大学選手権)…。しかし、帝京大も最後においしいところを持っていく底力は十分秘めているはずだ。スコア上ではスクラム起点の10点分を解消すれば勝てる計算になる。

 「今から選手権までにスクラムを押すフィジカルの強化は無理でも、知恵を絞って押されないよう修正はできる」と専門家。明大にしても、それはもとより承知だろう。両校とも総力をあげてスクラムに最後の磨きをかけ、大学選手権で再び熱戦を見せてもらいたい。 (今村忠)