2018.11.18 05:00

【甘口辛口】フレディの命日は11月24日…映画「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞は音のいい映画館で

【甘口辛口】

フレディの命日は11月24日…映画「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞は音のいい映画館で

 ■11月18日 日曜日の予定がなければ、映画館に足を運んでみてはいかがか。ロックバンド、クイーンのボーカルで1991年に45歳で亡くなったフレディ・マーキュリーが主人公の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てから2日。頭の中でクイーンの曲が心地よく流れ続けている。

 9日に公開され、米国に続いて日本でも初週の興収1位。世界的バンドの栄光と再生の物語であり、父と子と家族の物語であり、性別を超えた絆の物語でもある。フレディ自身の音源を現代の技術で仕上げたボーカルに不自然さはなく、主演のラミ・マレックは演技も、本物を徹底的に再現したステージングも素晴らしい。

 クイーンが初来日した75年、関西の片田舎の中学生は、U局で土曜夕方に放送していた洋楽番組「ポップス・イン・ピクチャー」で初めて動くクイーンを目にした。羽田空港で3000人ともいわれるファンが熱狂的に迎える映像を覚えている。皆さんのクイーン体験はいつ、どんな形でしたか?

 4人全員が曲を書ける故の、同一バンドとは思えないほど多彩な曲調。活動休止やフレディのバイセクシュアル、衝撃のエイズ感染と死去。クイーンを取り巻く光と影にきっちりスポットが当てられ、疑問は氷解して静かな感動ののちに、圧倒的な「ライブエイド」の21分間がやってくる。

 85年に米英同時開催された伝説のチャリティーコンサート。お笑いコンビ、千鳥のノブは映画のあと本物のライブ映像をすぐ見直したそうだ。鑑賞はぜひ、音のいい映画館で。暗闇を幸いとハンカチで頬を拭うオジサンには、見て見ぬふりをお願いする。フレディの命日は11月24日。生きていれば72歳である。 (親谷誠司)