2018.11.7 05:00

【甘口辛口】不勉強ぶりさらけ出した五輪担当相 本番まで2年、自ら進退伺を出したらどうか

【甘口辛口】

不勉強ぶりさらけ出した五輪担当相 本番まで2年、自ら進退伺を出したらどうか

 ■11月7日 こういう人が東京五輪を推進する担当大臣かと思うと国民の一人として恥ずかしくなる。5日の参院予算委員会で入閣後、初めて答弁に立った桜田義孝五輪担当相だ。立憲民主党の蓮舫氏から、担当相なのにこれまで五輪に関わった経歴がないことを問われ「なぜ私が選ばれたか分からない」と大臣としての自覚のなさがもろに出た。

 「(大会の)3つの基本コンセプトは」「大会のビジョンは」など、質問のほとんどにまともに答えられず審議は何度も中断。揚げ句は関連予算に関して「1500億円」を「1500円」と言い間違え、慌てて訂正して失笑を買った。担当相として全くの不勉強ぶりをさらけ出してしまった。

 1996年に初当選した7期生。当選回数だけなら立派に大臣クラスだが、「国会での答弁能力に疑問符が付いていて、いままで入閣できなかった」と関係者。「在庫一掃内閣」と揶揄される今回の改造内閣で待望の入閣を果たすと、喜びのあまり安倍首相からの携帯着信をテレビカメラに向ける軽率さでひんしゅくを買った。

 2015年に新設された五輪担当大臣は遠藤利明氏、丸川珠代氏らが務めたが、存在感はなかった。その上「(桜田氏の)5年分のホームページを調べても政治理念・政策に五輪の文字は一字もなかった」と蓮舫氏が指摘したように全く無関心だった人が担当相とは、五輪もなめられているとしかいいようがない。

 五輪本番まで2年を切り、これからは担当相が表舞台に出ていかなければならないが、こんな調子では野党の追及がますます激しくなるだろう。大臣として不適格なら自ら進退伺を出したらどうか。己を見る鏡を持つべきだろう。 (今村忠)