2018.11.6 05:00

【甘口辛口】地元の連盟驚かせた日本人ファン 羽生の大技よりプーさんの数にたまげた

【甘口辛口】

地元の連盟驚かせた日本人ファン 羽生の大技よりプーさんの数にたまげた

羽生結弦のフリー演技後、たくさんの縫いぐるみの『プーさん』が投げ込まれた=ヘルシンキ(ロイター)

羽生結弦のフリー演技後、たくさんの縫いぐるみの『プーさん』が投げ込まれた=ヘルシンキ(ロイター)【拡大】

 ■11月6日 「日本人ファンの数はとてつもなくすさまじい」と地元スケート連盟が驚いたという。フィギュアGPシリーズ・フィンランド大会(ヘルシンキ)で、羽生結弦がSPに続きフリーでも世界初の4回転トーループ-3回転半の連続技で着氷した。羽生なら当然のその大技よりスタンドの日の丸と、投げ込まれた縫いぐるみの『プーさん』の数には確かにたまげた。

 ヘルシンキでは昨年4月に世界選手権が開かれやはり日の丸でうまった。ほとんどが日本人女性で約2000人といわれたが、その熱意には恐れ入る。国内大会のチケットは入手難。20~30万円かけてもツアーで確実に入手できる外国に飛んでいくという。

 時を同じくして国内では4年ぶりに現役復帰した元世界王者の高橋大輔(32)が名古屋市で開かれた西日本選手権に出場。こちらも連日、女性ファン中心に約2500人で満員となり高橋は4回転ジャンプこそなかったが、ほぼノーミスで優勝した。スタミナという点では、今季から30秒短縮され4分となったフリーの演技時間も味方になったようだ。

 観戦した専門家に分析してもらうと…。「滑り込みの不足、筋力の低下は隠せないが、巧みなステップや音楽の表現力などはベテランならでは。4回転ジャンプなど個々の寄せ集めに対し、4分間で紡がれた“商品”としてみれば上質で、羽生や宇野(昌磨)にはない味がある。全日本は期待していい」。

 その全日本選手権は12月21日からで舞台は大阪。平昌五輪が終わったばかりというのに男子フィギュアは盛り上がる一方だ。外国でもあの熱気。役者が出そろう全日本はそれぞれのファンが入り乱れ、さぞやと想像してしまう。 (今村忠)

  • 羽生結弦のフリー演技後、たくさんの縫いぐるみの『プーさん』が投げ込まれた=ヘルシンキ(ロイター)