2018.11.4 05:00

【甘口辛口】1年2カ月ぶりトップ10に戻った錦織、6連敗中のフェデラー戦で勝つ姿が見たい

【甘口辛口】

1年2カ月ぶりトップ10に戻った錦織、6連敗中のフェデラー戦で勝つ姿が見たい

シングルス準々決勝 ロジャー・フェデラーと対戦し、ポイントを奪われた錦織圭=パリ(共同)

シングルス準々決勝 ロジャー・フェデラーと対戦し、ポイントを奪われた錦織圭=パリ(共同)【拡大】

 ■11月4日 男子テニスのマスターズ・パリ大会準々決勝(2日)でフェデラー(スイス)に敗れた錦織圭だが、よくここまで来たものだ。1年前は右手首の腱を断裂してツアーを休み、トップ10から陥落。今年1月に下部ツアーで復帰したが238位の選手に1回戦負け。4月に39位まで落ちた。そんな日本のエースが5日発表の世界ランクで9位。約1年2カ月ぶりにトップ10に戻る。

 11年前の2007年10月にプロ転向した錦織は、同年3月に王者フェデラーと初対面している。米マイアミでの大会前、練習相手に17歳の錦織が指名された。当時はフェデラー1位、錦織597位前後。そして現在37歳のフェデラーは、まだ3位にいる。

 錦織が日の出の勢いでランキングを駆け上がっていた頃、小欄は9歳上のフェデラーが引退するまでに対戦の機会があるかを心配していた。11年のスイス室内決勝で初対戦して敗れたが、13年マドリード、14年マイアミとマスターズ大会で連勝。まさかそこから6連敗を食らうとは、さすが史上最高のテニス選手である。

 ちなみに2人のランキングをひもとくと、16年9月から17年3月までは錦織がフェデラーの上にいた。「格上」「格下」という言葉は嫌いだが、フェデラーのファンであることを隠さず、「尊敬し過ぎ」などと揶揄されていた気後れは、もうないだろう。

 9位の錦織は、8人による最終戦ツアー・ファイナルの補欠。右膝骨折のデルポトロ(アルゼンチン)、腹筋に問題を抱えるナダル(スペイン)の動向次第で出番がやってくる。全豪欠場、全仏16強、ウィンブルドン8強、全米4強と尻上がりだった今年。最後にフェデラーと10度目の対戦で勝つ姿が見たいなあ。(親谷誠司)