2018.10.31 05:00

【甘口辛口】祭りの域越えた日本版ハロウィーン…大量のゴミの後片付けは警察の世話になった若者に手伝わせては

【甘口辛口】

祭りの域越えた日本版ハロウィーン…大量のゴミの後片付けは警察の世話になった若者に手伝わせては

29日未明の渋谷

29日未明の渋谷【拡大】

 ■10月31日 仮装した若者たちが渋谷でバカ騒ぎするハロウィーンとやらは先週末で終わりと思った人もいるだろうが、きょうが本番だ。既にけんかや痴漢、盗撮、窃盗、果ては軽トラックが横倒しされるなど傍若無人。ついには、本番を前に長谷部渋谷区長が「警察との連携を改めて強く進めていく」と緊急声明を出す極めて異例の事態になった。

 古代ケルト暦の大みそかにあたる31日は仮装して祖先を供養したそうだが、由来を聞かれてちゃんと答えられる若者はどれだけいるのか。クリスマスやバレンタインデー同様商業ベースに乗り、見よう見まねのお祭りとして定着したようだが、ここまで過激化するとお祭りの域さえ越えている。

 一見、キリスト教の行事にも見えるが、プロテスタントの宗派に属するある教会の牧師は「米国の風習ではあっても、キリスト教は関係ない」と苦笑いする。日本版ハロウィーンについては「一人ではものをいえない若者たちが大勢集まり、鬱積したものを発散させているように見える」と分析した。

 見ず知らずの者同士でも、喜びを分かち合うサッカーW杯の騒ぎと同類。しかも、ハロウィーンでは仮装で顔さえ隠せる。「顔付き合わせて話すのが苦手でも、ネットではハンドルネームを使い匿名性の中で自分を主張する最近の若者にとっては、発散の場にはもってこい。迷惑行為も怖くなくなるのだろう」と牧師は続けた。

 平日の今夜はバカ騒ぎの規模も小さくはなるかもしれないが、迷惑行為はびしびし取り締まるしかない。いつものように酒類の空き缶など大量のゴミが出たら、ひと晩、警察の世話になった若者たちに後片付けを手伝わせ目をさまさせてもらいたい。(今村忠)