2018.10.30 05:00

【甘口辛口】日本S中継をめぐる「バブルへGO」伝説…視聴率という大義名分はわかるが土日だけでもデーゲームにして

【甘口辛口】

日本S中継をめぐる「バブルへGO」伝説…視聴率という大義名分はわかるが土日だけでもデーゲームにして

 ■10月30日 プロ野球日本シリーズの中継をめぐって「バブルへGO」なる“伝説”があるという。延長十五回、2-2で引き分けた2010年のロッテ-中日第6戦はシリーズ最長の5時間43分。中継したフジテレビでは午後9時から予定していた映画『バブルへGO!!』(阿部寛、広末涼子主演)が、なんと深夜零時10分にずれ込んだ。

 以来、野球終了後の番組を見たい人たちは早めに終わると「バブルへGOにならなくてよかった」などとネットに書き込んでいるらしい。27日の広島-ソフトバンク第1戦(テレビ朝日系)は、後にフィギュアスケート「スケートカナダ」が控えており多くの宇野昌磨ファンはやきもきしたろう。

 今年からレギュラーシーズン(RS)に準じてシリーズも十二回制になり2-2で引き分けた。引き締まった好ゲームだからこそ決着させたかったと思ったファンも多かったろう。11時20分にずれ込んだスケートは野球の視聴率12・8%に対し5・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ふつうなら2桁も望めるドル箱だけにこれも「バブルへGO」の悲劇?

 それにしても延長十二回は短い。日本時間で同じ日、米ワールドシリーズ第3戦で延長十八回、ドジャースがサヨナラ本塁打で勝つドラマを見せられた後だけによけいだ。勝率で競うRSと違い、どちらか4勝するまでの白か黒かの勝負。引き分けは本来ありえない結末で日本のプロ野球のひ弱ささえ感じる。

 放映権料を払うテレビ局には視聴率という大義名分があるのはわかるが、せめて土曜、日曜だけでもデーゲームにして延長もたっぷりできるようにならないものか。その方が好都合というファンも多いはずだ。 (今村忠)