2018.10.28 05:00

【甘口辛口】米スポーツ史に残る伝説「ザ・キャッチ」…クラークの銅像お披露目にモンタナら参列

【甘口辛口】

米スポーツ史に残る伝説「ザ・キャッチ」…クラークの銅像お披露目にモンタナら参列

 ■10月28日 米スポーツ界には「ザ・キャッチ」と呼ばれる伝説がある。大リーグは、1954年ワールドシリーズ第1戦、ジャイアンツのセンター、ウィリー・メイズの背走キャッチ。プロフットボールのNFLは81年のカンファレンス決勝で49ersのWRドワイト・クラークが演じたジャンピングキャッチを指す。

 6点を追う第4Q残り58秒、敵陣6ヤードからの第3ダウン。右に走ったQBジョー・モンタナのパスを、指先でつかんで同点TD。キックも決まり、28-27でカウボーイズを下すと同年のスーパーボウルで初優勝。80年代の黄金時代が幕を開け、日本でも多くのファンを生んだ。

 今月22日、49ersの本拠地サンフランシスコのリーバイス・スタジアムで、宙を舞って捕球するクラークの銅像がお披露目された。すでにあったモンタナの銅像からの距離23ヤードは「ザ・キャッチ」と同じ。除幕式には妻のケリーさんや、モンタナらレジェンドが駆けつけた。

 ルー・ゲーリッグ病の別名で知られるALS(筋委縮性側索硬化症)と闘ったクラークは今年6月、61歳で死去した。ドラフト10巡目(249番目)でプロ入りし9年間プレー、引退後は49ersとブラウンズでGMを務めた有能な人物だった。

 リーグはいま、安全最優先でルール改正を進めるが、クラークも現役時代に3度見舞われた脳振とうと病気の関連が指摘されている。昨年には49ersのデバートロ・オーナーの計らいで日本に3カ月滞在し、米国では未承認だった新薬による治療も受けた。モンタナ州にある芝で覆われた墓所は、遺灰から「ザ・キャッチ」と同じ距離に旧球場のゴールポストが移築され、伝説のヒーローをたたえている。 (親谷誠司)