2018.10.24 05:00

【甘口辛口】エンゼルス、新監督選考に筆記試験導入 10倍の難関を突破した新監督は大谷の二刀流にも理解

【甘口辛口】

エンゼルス、新監督選考に筆記試験導入 10倍の難関を突破した新監督は大谷の二刀流にも理解

エンゼルス・大谷

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 ■10月24日 大谷翔平が所属する米大リーグ・エンゼルスの新監督に、昨季まで4年間タイガースで指揮を執ったブラッド・オースマス氏(49)の就任が発表された。現役時代は捕手でタイガースなどで18年間プレーし野茂英雄ら日本人投手とバッテリーを組んだ経験があり、今季はエ軍のGM特別補佐を務め大谷の二刀流も理解しているという。

 大谷を掌中の玉のごとく大事に使ったマイク・ソーシア前監督の後釜はどんな人物か、気をもんでいたファンも経歴を知ってホッとしたろう。22日の就任会見では右肘手術から復帰を目指す大谷について「特別な才能をもっている。ドクターとも相談し絶対に無理させない」と語った。

 日本の監督選びは球団OBが主で適性よりも人気や集客力を重視しがちだ。しかも最初にA氏で話を進め、断られたらB氏と行き当たりばったりのようにも見える。そんな旧態依然の日本からは想像もつかないが、エンゼルスの監督選考では大リーグでも珍しい、合理的な筆記試験が導入された。

 といっても入試のように机を並べ一斉に答案用紙に向かったわけではない。現地メディアによると候補は当初10人いて個別に面接など1人につき8~9時間かけ、うち2時間が筆記に当てられた。「おそらく“こういうデータがあるが、どう分析し戦術に生かすか”といった、いくつかの設問に答える論述式だろう」と専門家はいう。

 なるほど、口先でごまかせる面接だけでは見抜けない能力や知識の深さが論述試験ならはっきり表れそうだ。チームの看板だけに、大谷の起用法も設問の一つになった可能性もある。10倍の“難関”を突破したオースマス新監督の手腕は見ものだ。 (今村忠)