2018.10.21 05:00

【甘口辛口】錦織、ATPファイナル出場はウィンブルドンの伝統変えさせた男とのマッチレース

【甘口辛口】

錦織、ATPファイナル出場はウィンブルドンの伝統変えさせた男とのマッチレース

 ■10月21日 これだけ続くとひとつの芸に見えてくる。男子テニスのストックホルム・オープン準々決勝で、イスナー(米)が世界62位のサングレン(米)に7-6、6-7、7-6で勝った。つまり全セットタイブレーク。イスナーは2回戦も全く同じスコアで勝っている。

 今年のウィンブルドン選手権準決勝でアンダーソン(南ア)と最終セット24-26のマラソンマッチの末に敗れたのがイスナー。2メートル08の長身からの高速サーブでサービスゲームは鬼のように強いが、相手サーブではあまり鬼じゃない。そのためゲームカウント6-6でタイブレークにもつれ込む率が高くなる。 

 ウィンブルドンの主催者は19日、来年大会から、これまでゲーム数の制限がなかった最終セットで12-12からタイブレークを実施すると発表した。イスナーは2010年大会で最終セット70-68、11時間5分という3日がかりの史上最長試合をやった当人。ルール変更で記録は永遠に残り、長い伝統を変えさせたという意味でも歴史に名を残した。

 イスナーは準決勝進出により、ランク上位8人だけの最終戦「ATPファイナルズ」出場ポイントで錦織圭を抜き9位に上がった。3位のデルポトロ(アルゼンチン)が膝を骨折したため、8枠目は事実上、錦織とイスナーのマッチレースだ。

 ファイナルズは8人に加え故障などに備えて補欠枠が2つあり、賞金も出る。錦織も開催地のロンドン行きはほぼ確実だが、出られるのかどうかわからず練習するのはつらいだろう。出場予定の残り2大会で再びイスナーを上回ってほしい。もちろんその前に、21日に開幕する大坂なおみのWTAファイナルが必見なのは言うまでもない。 (親谷誠司)