2018.10.11 05:00

【甘口辛口】“山根色”払拭が急ピッチに進むボクシング界に大きな問題…連盟は一日も早くIOCに熱意伝えること

【甘口辛口】

“山根色”払拭が急ピッチに進むボクシング界に大きな問題…連盟は一日も早くIOCに熱意伝えること

山根明・日本ボクシング連盟前会長

山根明・日本ボクシング連盟前会長【拡大】

 ■10月11日 “山根色”の払拭が急ピッチに進んでいる。プロボクシングで日本初の世界主要4団体タイトル(ミニマム級)制覇を達成した高山勝成(35=名古屋産大)のアマ登録が来週にも認められる。「東京五輪出場」の夢を果たすための登録だが、散々世間を騒がせ8月に辞任した山根明・日本連盟前会長は頑として認めなかった。

 「アマは教育、プロはお金。目的が違い絶対に受け入れられない」。プロアマの垣根など他の競技では過去の遺物だが、山根氏がそう言い張ったボクシングだけは特殊だった。昨春プロを引退した高山はアマ登録を求める2万人を超す署名を集め、面会を求めても門前払いされたこともあった。

 流れは劇的に変わり、9日の日本連盟審査会で高山はアマのルールに関するテストを受け登録への申請資格を得た。これも改革といえるが、鶴木良夫副会長は「他の競技団体なら当たり前のことをしただけ。前会長が独断で決め理事レベルにも降りず、1年以上もほっぽり出していたのは異常だった」と話す。

 先日の福井国体ボクシング競技では「公平公正なジャッジを行うことを誓います」と審判団が異例の宣誓を行った。山根王国崩壊の引き金になった「奈良判定」根絶への誓いでもあった。「審判技術の不足によるミスはあったが、疑問符がつく判定は一切なかった。審判はのびのびやっていた感じだ」と鶴木氏。

 大きな問題もある。IOCは先日、ガバナンスの問題を抱える国際ボクシング協会に対し東京五輪からの競技除外を再警告した。これに対し日本連盟は実施を要望する目標50万人分の署名を集めることを決めた。その熱意を一日も早くIOCに伝えることだ。 (今村忠)