2018.10.9 05:00

【甘口辛口】「体育の日」が20年から「スポーツの日」に名称変更 出雲駅伝になぞらえ、別名「出雲の日」でも通るのでは

【甘口辛口】

「体育の日」が20年から「スポーツの日」に名称変更 出雲駅伝になぞらえ、別名「出雲の日」でも通るのでは

 ■10月9日 きのうは「体育の日」だった。「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう」ことが本来の趣旨である祝日だが、そこまで思いを巡らせた人はどれほどいたろう。多くは趣旨がどうあれ、2000年から適用されたハッピーマンデー制度の3連休最終日として特に汗もかくことなく、ありがたく過ごしたのではないか。

 この体育の日は東京五輪が開かれる20年には「スポーツの日」と名を変え開会式の7月24日に移動し、21年以降はまた10月第2月曜日に戻るという。首都圏の輸送、警備の円滑化を目的とし6月に国会で成立した改正五輪特別措置法でこうなったが、何ともややこしい。

 決められた祝日で動くのは国民なのに、国民の多くが知らぬ間に決められるのがこの手の法律だ。中高年にしてみれば1964年10月10日の東京五輪開会式の忘れがたい記憶から、体育の日は99年までと同じ明日10日に“心の記念碑”としてインプットされているのではないか。由来のわからない祝日と違い、その日でなければならない歴史と意義がある。

 そういえば、東京五輪の暑さ対策として浮上したサマータイム導入は先日の自民党研究会で見送りが濃厚になった。人々の生活にはリズムがあり、それを崩してまでやるべきではなく初めから無理筋だった。初会合ですぐ見送りの方向を出した議員の良識は認めても、祝日の歴史の軽視はいただけない。

 重みのない体育の日だが、大学3大駅伝の初戦となる出雲駅伝は変わらず開かれた。第2月曜日になっても89年の第1回からの体育の日開催を貫き、地域全体で盛り上げて今年で30回。駅伝ファン必見のレースに成長させた。別名「出雲の日」でも通るのではないか。 (今村忠)