2018.9.29 05:00

【甘口辛口】“絶望と猛省のまっただ中”にいる吉澤ひとみ

【甘口辛口】

“絶望と猛省のまっただ中”にいる吉澤ひとみ

悪質なひき逃げ事故を起こし、自ら芸能界引退を決めた吉澤被告。27日の保釈時が、タレントとしての最後の姿となった

悪質なひき逃げ事故を起こし、自ら芸能界引退を決めた吉澤被告。27日の保釈時が、タレントとしての最後の姿となった【拡大】

 ■9月29日 テレビから流れるトヨエツこと俳優、豊川悦司(56)の渋く重みのある声に、ふと引き込まれた。「人生は、希望と絶望の繰り返しです。…私なんか、そんなひどい人生でもないのに、そう思います」。29日に最終回を迎えるNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」で、28日に放送された1シーンである。

 トヨエツ演じる漫画家の秋風が、永野芽郁扮するヒロインにあてた手紙を自らナレーションで読むくだり。確かにそうだなと思う。芸能界に目を向けると、絶望と後悔にさいなまれているのは今、酒気帯びでひき逃げ事件を起こした元モーニング娘。のママドル、吉澤ひとみ被告(33)だろう。28日に自ら引退を決断し、電撃発表した。

 フジテレビが報じた警視庁調べによると、吉澤被告が運転するワゴン車が事故を起こした瞬間、自分の車のドライブレコーダーに、本人が「やばい」とつぶやく声が記録されていたという。被害者2人は奇跡的に軽傷で済んだが、「やばい」と自覚しながらなぜ逃げたのか。その経緯や胸中、行動の謎は今後、法廷で明らかになるだろう。

 27日に警視庁原宿署から保釈される際、沿道のファンから「頑張れ!」と声援も飛んだ。その声の重みを受け止め、罪を償ってほしいものだ。2007年1月、吉澤被告の当時高校1年だった実弟は、乗用車にはねられ死亡した。弟も被害者の立場で、天国から厳しく見守っているに違いない。

 ちなみに、冒頭のトヨエツの手紙はこう続く。「人には夢見る、生きる力があります。希望を持つのは、その人の自由です」。ファンを楽しませた芸能活動の実績に傷がつくものではないし、人生は長い。 (森岡真一郎)