2018.9.22 05:00

【甘口辛口】内田裕也はきちんとけじめつけられる人 大切な人が亡くなったときは代名詞を封印

【甘口辛口】

内田裕也はきちんとけじめつけられる人 大切な人が亡くなったときは代名詞を封印

内田裕也

内田裕也【拡大】

 ■9月22日 啓子…と本名で書くなんてバカねえ、あなた。誰のことだか、世間の人は分からないじゃないの。いつもなら「樹木希林」のイニシャルからKKとか、希林のはず。私がこの世を去ったのを受けて20日、公に向けて胸中をつづった文書に「啓子 今までありがとう。見事な女性でした」と書くなんて。

 でも、まっすぐで純粋なあなたらしい。あなたは何かあると、自分の代名詞「ロックンロール!」でコメントを締めくくるけど、歌手仲間や大切な人が亡くなったときには封印した。今回もそう。裕也さん、あなたは意外にきちんとけじめをつけられる人なのね。

 あなたは若い頃から「自分は愛情表現が下手です」と言ってきたけれど、私のことを回想して締めくくった文章も良かったわよ。「人を助け 人のために祈り 人に尽くしてきたので 天国に召されると思う」って。でもさあ、「人」を「俺」に書き換えてもいいかもね。だって、私は本当にあなたに尽くしてきたもの。

 あなたは勝手に離婚訴訟を起こしたり、他の女性を追いかけたり破天荒のかたまりだった。でも、ここ数年は一緒にテレビの仕事をしたり、食事や旅行にも行けて楽しかった。40年以上別居したけれど熟年離婚の多い今、最後はかけがえのない夫婦の絆を結べた気がする。お互いカッとしやすいところもあるし、結局は似た者夫婦だったのかもね。

 生まれ変わったら、また一緒になりたい…かどうかはさておき、あなたは今、車いす生活でしょ。娘夫婦に引き続き面倒を見てもらいながら養生してね。-死してなお、親しみの湧く樹木さん。彼岸の入りを迎え、勝手ながら過去の言葉を織り交ぜ成り代わってみました。合掌。 (森岡真一郎)