2018.9.15 05:00

【甘口辛口】今井翼にいつの日かキレ味鋭いダンスと存在感あふれる演技を期待したい

【甘口辛口】

今井翼にいつの日かキレ味鋭いダンスと存在感あふれる演技を期待したい

 ■9月15日 熱戦の続くプロ野球だが、首位・広島は揺るがない。下位に低迷するDeNAは20年連続でリーグ優勝を逃すことが確定した。それでも、ラミレス監督は「去年も優勝を逃したが、日本シリーズに進んだ。(CSを勝ち進んで)頂点を狙う」と日本一を諦めていない。逆境にめげない心意気。それは、この男も同じではないか。

 小学生時代から生粋のベイスターズファンで、10日に解散した人気デュオ、タッキー&翼の今井翼(36)である。タッキーこと相方の滝沢秀明(36)は年内に現役を引退し、ジャニーズ事務所社長(86)の手がける若手育成や舞台演出などのプロデュースを引き継ぐことが決まった。

 滝沢が脚光を浴びる中、今井は近く事務所を退社し、快方に向かっているとはいえ激しいめまいを伴うメニエール病の完治を目指す。将来のタレント復帰も表明したが、現時点では陽の滝沢に対し陰の今井という印象である。かつては情熱の国スペインの舞踊・フラメンコをはじめ、ダンス巧者として鳴らした今井だが…。

 それだけに、ここ数年の踊れない悔しさや悲しみは計りしれない。しかし、今井はかつて「フラメンコは情熱だけでなく、孤独や失意など人間の深い感情を目や指先で表現できる」と魅了された胸中を語っている。その成果か、俳優として陰影のある役柄を演じることができた。

 2人は同期入社。サラリーマン社会でも同期は何かと比較され、ライバル意識を持つものだ。それぞれの道に別れるとはいえ、今井にはいつの日かまた、キレ味鋭いダンスと存在感あふれる演技を期待したい。歌も含め陰陽逆転するぐらいの輝きで、滝沢やファンを驚かせてほしいものだ。(森岡真一郎)