2018.9.13 05:00

【甘口辛口】森保J初陣勝利…日本サッカーは「こうあるべき」というサンプルを見た感じ

【甘口辛口】

森保J初陣勝利…日本サッカーは「こうあるべき」というサンプルを見た感じ

ベンチで指示を出す日本代表・森保一監督=パナソニックスタジアム吹田(撮影・鳥越瑞絵)

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 ■9月13日 久しぶりにフラストレーションを感じさせない、小気味よいサッカー日本代表の試合を見た。3-0で完勝した11日のコスタリカ戦。正直なところ初めて見る若い選手も多かったが、それぞれが絡み合って、組織と勤勉さに加え細かいボール扱いにたけた日本のサッカーはこうあるべき、というサンプルを見た感じだ。

 世代交代のインパクトも十分だった。岡田監督が率いた2010年のW杯南アフリカ大会では本田、長友、岡崎といった若い世代がブレーク。後任のザッケローニ監督の下では香川が加わり、W杯ブラジル大会で花開くと思われたが、失敗に終わった。ハリルホジッチ監督になってもメンバーは代わり映えしなかった。

 外国人が監督になると選手の情報は、どうしても前回のW杯のメンバー中心になる。他にいい選手がいても「そんなやつは知らん」で片づけられ、世代交代が進まない中で埋もれていった逸材も多かったろう。各年代別代表のスタッフとも交流し、情報を集める森保新監督の違いはそこにある。

 スーツ姿で指揮を執った森保監督は勝負師というより、まじめなサラリーマン風だった。「代表監督就任に際して“身辺調査”もあったろうが、何も出るはずがない。パワハラも無縁だが、ひとたびサッカーを語り出すと本当に熱い人」と関係者。勝利インタビューの冒頭で台風や地震の被災地への思いを込めたのも人柄が表れていた。

 「彼なら問題なく世代交代ができる」と岡田元監督が見込んだ通りの順調なスタート。後は賞味期限が切れかかっているベテランたちと、どう折り合いをつけるかだが、この監督なら理想のチーム作りに端然と事を進めていくのではないか。 (今村忠)