2018.9.12 05:00

【甘口辛口】スポーツ界広がるパワハラ問題…日体大の学長でもある体操協会の具志堅副会長はどう舵を取る?

【甘口辛口】

スポーツ界広がるパワハラ問題…日体大の学長でもある体操協会の具志堅副会長はどう舵を取る?

日体大・渡辺正昭駅伝監督

日体大・渡辺正昭駅伝監督【拡大】

 ■9月12日 石川や浜の真砂は尽きるとも世にパワハラの種は尽きまじ…。レスリング、アメフット、ボクシング、体操ときて今度は駅伝だ。箱根駅伝で10回優勝の日体大・渡辺正昭駅伝監督(55)が練習で遅れる部員に「大学からいなくなれ」と怒鳴り、併走車から「ひき殺すぞ」と罵倒するなど壮絶なパワハラを繰り返していたという。

 天下の大泥棒石川五右衛門でさえ人に危害は加えなかったそうだが、暴言だけでなく選手にとって命でもある足を蹴るなどの体罰もあったとか。退部した現役学生の話として写真週刊誌『FRIDAY』が報じ、さらに前学長時代に設置された「学長目安箱」にも訴えがあったことが判明した。

 コンタクトスポーツと違いパワハラとは無縁な競技に見えるが、ある大学の陸上部監督はこう話す。「技術を教える跳躍や投擲(とうてき)と違い、長距離は“1000メートル3分で5本”とか“体重何キロ厳守”など数字で1年中管理する種目。がまんや辛抱の精神論も必要で思い通りにならないと監督はイライラしやすいが、パワハラはもってのほか」。

 渡辺監督は愛知・豊川工高を高校駅伝の強豪に育てあげたが、たび重なる体罰で懲戒処分を受け2015年に母校日体大監督に就任。その年に4年生エースが早速「監督のやり方が理解できない」と退部したという。「体罰は反省し再発の恐れはない」と大学は就任時に説明したが、何を根拠にそう判断したのか。

 日体大の学長は日本体操協会の具志堅幸司副会長。パワハラ疑惑の塚原光男副会長、千恵子強化本部長を一時職務停止とした。お膝元でのパワハラ疑惑も、来月8日の出雲大学駅伝でのシーズン開幕までにすっきりさせてもらいたい。 (今村忠)