2018.8.24 05:00

【甘口辛口】甲子園で球数制限導入なら、補強選手制度の導入も検討の価値あり

【甘口辛口】

甲子園で球数制限導入なら、補強選手制度の導入も検討の価値あり

 ■8月24日 先週末、ひいきの居酒屋で高校野球の夏の甲子園で金足農が準決勝に進んだことを喜んでいたら常連客から異論が出た。「次で負けてほしい。金の卵にこれ以上投げてほしくないから」。

 小欄は今年こそ優勝旗の白河越えを果たしてほしいという思いだったが、常連客は吉田輝星投手の将来を心配していた。三振が増えれば球数も増える。甲子園での登板過多が遠因となって故障しプロで大成できなかった投手は多い。吉田にはそうなってほしくない-という。

 金足農は決勝に進み、吉田は甲子園6試合で881球を投げた。決勝は本来の投球とは言い難いもの。降板の際、「もう投げられない」とチームメートに話したというからよほど体がつらかったのだろう。20日の甲子園で始球式を務めた元巨人の桑田真澄氏も吉田の故障リスクを懸念。その上で球数制限の導入を提言した。

 高校野球連盟は投手の球数制限もしくは投球回数の制限の導入を検討しているが、慎重を期してほしい。大阪桐蔭のように先発できる投手が何人もいればいいが、エース級は普通1校1人。球数制限が壁となり勝ち上がれないことは十分考えられる。金足農も制限があったら決勝に進めなかっただろう。強豪私立ばかりが甲子園で活躍することになりかねない。

 それでも制限を設けるのなら、都市対抗野球で実施しているレンタル制度を導入したらどうか。球数制限は甲子園のみとし、全国大会出場校は敗戦校から投手3人を借りて制限に対応する。意味合いは違うが複数校の連合チームは既にある。金足農に声援を送ったのは同校の関係者だけではない。レンタル投手が地元の子なら、故郷を応援することに変わりはない。 (鈴木学)